2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
あなたへ 今度は、どんな香りのお線香にしようかと、 お線香売り場を眺めながら、 今回の私が選んだのは、薔薇の香りのお線香でした。 この時期なら、薔薇の香りも素敵だなって。 あなたへのお線香が切れて、買い物へと出掛けた私ですが、 お線香を選びなが…
あなたへ あの子が此処から巣立ち、1か月と少しが経ちました。 この1か月余りのあの子の成長を、遠くから見守ってきましたが、 私が特に大きな成長を感じているのは、朝のあの子です。 あの子の成長をすぐ側で見守った日々の中、 たくさんの、あの子なら大丈…
あなたへ 前になど進みたくはないと、 あの夏にいるあなたに必死に手を伸ばしては、 なんとかそこに止まろうと、後ろ向きに座り込んだはずだったのに、 呼吸をする度に、 瞬きをする度に、 この世界の時間に引き摺られるようにして、 あの夏からの私の時間は…
あなたへ 凄い!良い感じに出来てる 本当にこんなふうになるんだね 可愛らしいお花たちを手に取って、 ひとり、感動してしまったのは、昨夜の私です。 実はね、 あの子が巣立つ日にくれたお花たちの一部を、 押し花とドライフラワーにしました。 生花には、…
あなたへ あっ!あの車は、あの時の・・・ 先日の私が見かけたのは、 あの子が乗っていた車と同じ車種の車でした。 ほら、あの時の、あの方の車で間違いはないでしょう。 だって、ナンバーが同じだったもの。 あの日のあの出来事を思い出し、 思わず照れ笑い…
あなたへ あなたの夢を見ました。 夢の中のあなたは、 何故だか私のすぐ後ろにピタリとくっついて、 そのまま一緒に歩く夢でした。 現実世界であれば、とても歩き難い格好なはずだけれど、 私が歩き出すと、いつの間にか、あなたの気配は消えていて。 私ひと…
あなたへ あの子が巣立ち、少しずつ、私が着手し始めたのは、 あの子の部屋の片付けです。 なんて言ったら、あなたはどんな顔をするのだろう。 え?あの子は自分で片付けて巣立ったんじゃないの?って、 驚いた顔をするのでしょうか。 それとも、笑うのかな…
あなたへ 緑茶は苦いから嫌 僕は麦茶がいい ねぇ、あなたは覚えていますか。 これは、幼かった頃のあの子の言葉です。 あの子に初めて緑茶を飲ませてみたのは、いつの頃だったでしょうか。 あの時のあの子は、もの凄く嫌そうな顔をして、 あれ以来、絶対に緑…
あなたへ 俺がいなくて寂しくなったら、これで遊んでよ 冗談混じりにこんなことを言いながら、 巣立ち前のあの子から手渡されたのは、たまご型のおもちゃでした。 あれは、此処から巣立ってしまう前にと、 あの子が友人たちとアミューズメント施設へ遊びに出…
あなたへ もしも一度だけ、あなたに逢えるとしたなら、 私は、どんな時を選ぶのだろう。 こんなことについてを真剣に考えたのは、 いつの頃の私だったでしょうか。 あの時の私は、様々に想いを巡らせながら、 夢を叶えて、 胸を張って最高の笑顔をあなたに見…
あなたへ 新しい物事の大抵は、あの子に教えて貰っていた私ですが、 私ひとりでも、きっと大丈夫だと挑戦したのは、 携帯電話をかざすだけで手続きが完了出来る類の機械でした。 ちょっとだけ、ドキドキしながら説明書きを読んでみれば、 小窓に携帯電話の画…
あなたへ 今日のこちらでは、朝から綺麗な青空が広がりました。 気持ちの良い空を見上げながら、 ふと、あの場所へ行ってみようと思い立ったのは、 昨年の丁度、今頃の時期に、あの場所へ訪れた記憶が蘇ったからでした。 あの場所。 それは、いつかあなたと…
春の風を 覚えていますか 春の色を 覚えていますか 春の匂いを 覚えていますか その髪を揺らす爽やかな空気を その瞳に映る鮮やかさを 鼻を擽る甘い香りを 覚えていますか いくつかの春を知り それまで知らなかった世界を知ったあの子の 無邪気な笑顔を覚え…
あなたへ あの子の巣立ちの日まで、 後回しに出来ることは、全て後回しにしてきた私ですが、 漸く少しずつ、 自分のやらなければならなかったことに着手し始めました。 先日の私は、用事を済ませるために、 普段の私があまり行かない場所へと行ってきました…
あなたへ あの子が社会人になるまでは。 これは、あなたを見送った私が初めて持った、 生への目標でした。 まだ此方に来てはいけないよ 夢の中、こんなふうにあなたに言われたのは、 あなたを見送ってから、どれくらいが経った頃だっただろう。 あなたがいな…
あなたへ あなたと私は、2人でひとつだったんだね ひとりであの子に向き合いながら、 初めてこんなふうに気が付いたのは、 あなたを見送ってから、どれくらいが経った頃だっただろう。 もう此処にあなたはいないのに、 これまでと同じ子育ての仕方で良いのだ…