拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

朝のお散歩

あなたへ 今朝の私は、急に思い立って、お散歩に出掛けました。 とは言っても、あまり時間がなかったために、 お散歩というよりは、ウォーキングに近いものがあったようにも思います。 今日のこちらでは、少し風が強く、 外に出ると、肌寒さを感じましたが、…

あなたと過ごした長い夜

あなたへ もう少しだけ、あなたの側にいられたら。 あなたと過ごした夢から覚めた私が、 もう一度、目を閉じたのは、昨夜のことでした。 覚めてしまった夢の続きを見ることは出来なかったけれど、 もうひとつ、別な時間を一緒に過ごすことが出来たのは、 あ…

万が一の場合の集合場所

あなたへ もしも、地震などの災害で、家の中に入れないような状態の時は、 この公園に集まろうね いつ起こるか分からない災害に備えて、 家族3人が別々なところにいた場合には、 どう行動すれば良いのかを話し合ったのは、10年前のことでした。 あの頃の私た…

今と昔の違いを語るあの子の声に

あなたへ 昔はさぁ こうだったけれど、 今は昔とは違うよね 時代の流れや進化を眺めながら、私が知っている昔を言葉にする前に、 時代の流れについてを語るのは、その時代を見たことがないはずのあの子です。 いつの頃からか、昭和時代に興味を持ち、 気が付…

大切にしてくれていた味

あなたへ そっか あなたはきっと、 私が淹れるコーヒーの味を、とても大切にしてくれていたんだね コーヒーを淹れながら、ふと、 あの頃のあなたの胸の奥にある気持ちが見えた気がして、 温かな気持ちになりました。 夕方のあの子と私が、 甘い味に整えられ…

冬支度

あなたへ 10月であるにも関わらず、暑い日が多く、 なんだか時々、今が10月であることを忘れてしまいそうですと、 こんな手紙を書いたのは、先日のことでしたが、 あれから間もなくから、急に気温が下がり、 とても寒く感じられる日も多くなってきました。 …

コトバ -秋- 2021

秋の色を覚えていますか 秋の音を覚えていますか 秋の風を覚えていますか その瞳に映った景色 その耳で感じた季節 その肌で感じた温度を 覚えていますか 一緒に過ごした5番目の秋 3人で見た最初の秋を覚えていますか 爽やかな風と秋に染まる景色 ベビーカー…

オセロの必勝法

あなたへ 先日から、あの子の学校への登校が少しずつ始まりました。 休み時間には、久しぶりに会えた友人と、 オセロをして遊んだそうですよ。 俺はね、オセロは誰にも負けない自信があるんだ これまでも、誰にも負けたことがないしね 自信満々に、こんな話…

夢と現実の間で見つけたもの

あなたへ あなたは、こんなにすぐ近くにいたんだね 間も無く、眠りに就けそうな、 けれど、完全な眠りまでには、ほんの少しの距離がある。 こんな夢と現実の隙間に、僅かな意識を巡らせた私が感じたのは、 すぐ側にいるあなたの温もりでした。 眠りの入り口…

みんな昔は子供だった

あなたへ 大人って言ってもさ みんな昔は子供だったんだね これは、先日のあの子の言葉です。 先日の私がふと思い出したのは、 いつかのあなたが話して聞かせてくれた、あなたの幼少期の頃の話でした。 お父さんが小さい頃はね こんな私の声に、興味深げに頷…

秋の香りをあなたにも

あなたへ こちらでは、10月に入り、間も無く半ばを迎えますが、 今年の10月は、とても暑い日が多いように感じます。 この時期に、半袖で過ごした方が心地が良いだなんて、 なんだかとても不思議ですが、 今年は、一度過ぎ去ったはずの夏が、 忘れものを取り…

オンラインでの人との関わり方

あなたへ 思えば、私たちは今、 あの頃には、考えられなかったものを見ているんだな 改めて、今の私たちにとって、とても身近になった、 オンラインでの人との関わり方についてを考えていました。 あの子のオンライン授業を、物珍しく覗き込んだのは、昨年の…

私の家族

あなたへ 私の家族って、本当に素敵だな。 今日の私は、こんな温かな気持ちで、空を見上げていました。 あぁ、もう!嫌だよ 全部、嫌だ! 盛大に弱音をぶちまけた私の言葉を、ただ黙って聞いてくれたのは、 いつの頃のあなただったでしょうか。 自信を失くし…

得体の知れない音の再来

あなたへ ねぇ、あなた。 またあの音が聞こえました。 ある日突然に聞こえた、得体の知れない音についての手紙を書いたのは、 先月のことでしたが、 再びあの音が聞こえ出したのは、数日前のことでした。 前回は、玄関から始まった得体の知れない音でしたが…