拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

小さな目標

あなたへ

 

今年も残すところ、あと1日となりました。

 

毎年、クリスマスを過ぎた頃から、

バタバタと年賀状を書いていた我が家ですが、

また今年も、例年通りの我が家でした。

 

ただひとつ、例年と違うところは、

あの子が、携帯電話での新年の挨拶へと変え、

年賀状を書くことを辞めたことです。

 

こうして、ひとつずつ、

私ひとりで、行事を済ますことも多くなっていくのだろうかと、

なんだか、ちょっと寂しく思いながら、

年賀状を書いていたら、字を間違えてしまいました。

 

何度も目にしたことがある気がする書き損じハガキ。

デジャヴに思えたそれは、確かな現実でした。

 

あなたを見送り、

宛名を手書きするのは、これで4度目になりますが、

私は、毎年、

同じ方の同じ漢字を間違えてしまうようです。

 

これまで、全く気が付きませんでしたが、

思えば、

あなたと結婚し、我が家にパソコンがなかった最初の年末。

あの時も、

あなたと2人で年賀状を書きながら、同じ漢字を間違えたのでした。

 

いつかあなたに逢えた時に

誇れるような私になりたい

 

いつの頃からか、そんなふうに考えるようになった私ですが、

これでは、ちょっと・・・どうでしょうか。

 

成長したなとは思うんだけどさ

なんで小学校で習う漢字、毎年、間違えるの?

 

なんて爆笑するあなたの顔が目に浮かびます。

 

あなたを見送り、

少しずつ、成長してきたつもりでいた私ですが、

こんなところは、全然、成長出来ていないのだと、

ひとりで苦笑いしながら、

やっと、年賀状を書き終え、先日、投函を済ませました。

 

普段は、絶対に間違えることのない漢字ですが、

何故か、

年賀状を書く度に、間違えてしまうという不思議な現象。

 

年末に、バタバタと年賀状を書いていた我が家の恒例行事に加えて、

私は、同じ漢字を間違えることも恒例になっていたようです。

 

同じ漢字を間違えないようにする

 

これは、

来年の小さな目標にしたいと思います。

 

 

 

クリスマスプレゼント

あなたへ

 

昨夜、あなたへの手紙を送った後、

あの子の成長や、

あなたと過ごす筈だった時間を想いながら、ひとりの時間を過ごしました。

 

そうして、

いつもよりも遅めに入ったお風呂から出ると、

あの子が帰宅していました。

 

あれ?早かったね

そう声を掛けた私に、あの子が言いました。

 

さっき、サンタクロースが来てたよ

冷蔵庫、開けてみて

早く!早く!! って。

 

急かされながら、冷蔵庫を開けてみると、

そこにはケーキが入っていました。

 

え?これ、どうしたの?

 

お母さんに、サンタクロースからのプレゼントが届いたんだよ

良かったね

 

こんなあの子の言葉と共に、少し遅い時間ではありましたが、

急遽、小さなパーティを開くことになりました。

 

昨夜は、思いがけない素敵なプレゼントに、

胸がいっぱいになりながら、幸せな気持ちで眠りに就いたのでした。

 

夢を見ました。

 

それは、

あなたとあの子と私。

3人並んで、旅行を楽しむ夢でした。

 

何故かフルートを持っていたあなたは、

あの子と私に、フルートを演奏して聴かせてくれました。

とても綺麗な音色を聴きながら過ごした夢の中。

家族3人での旅行、とても楽しかったですね。

 

いつでも同じかたちの幸せが、永遠に続く訳ではないけど、

かたちを変えた素敵な時間が、今もここに続きます。

 

これからもっと、ひとりぼっちが増えていくのだろう。

そう覚悟をしたクリスマスイブの夜。

あなたとあの子が、とても素敵な時間をくれました。

 

今日は、クリスマス。

なんだか、とても幸せな気持ちのまま、1日を過ごすことが出来ました。

 

昨夜、あなたの場所に置いたプレゼント。

目覚めたあなたの枕元に、ちゃんと届いたでしょうか。

 

きっと、そちら側のあなたも、

素敵なクリスマスの朝を迎えることができたと信じています。

 

 

 

クリスマスイブ

あなたへ

 

昨日のクリスマスパーティ、とても楽しかったですね。

 

これまでは、毎年、クリスマスイブにパーティをしていた我が家ですが、

今年は、あの子の予定から、日にちが変更になりました。

 

今日は、友達と過ごすから遅くなると、

嬉しそうに出掛けて行ったあの子を、

夕方過ぎに、玄関で見送りました。

 

もしも、あなたが側にいてくれたのなら、

今夜、私たちは、何を話し、どんな時間を過ごしたのでしょうか。

 

きっと、こんな夜は、あの子が幼かった頃の話や、

立派に成長してくれたこと。

 

ほんの少しの寂しさと、喜びを噛み締めながら、

私たち2人だけのクリスマスイブを過ごしたのでしょう。

 

夫婦2人だけで過ごす特別な夜。

 

来年は、2人で何処かへ出掛けようか

そんな計画を立てたのかも知れません。

 

再び、あなたと2人だけで過ごす時間が持てたのなら、

そこには、どんな素敵な時間が待っていたのでしょうか。

 

また出会った頃みたいな2人に戻った今の私たちならきっと、

これまでに過ごしたこともないような、

素敵な時間の過ごし方を思いついたに違いありません。

 

あなたと2人きりのクリスマスイブ。

過ごしてみたかった。

 

今夜は、あなたと出会ってから、

初めて、ひとりで過ごすクリスマスイブの夜ですが、

何故か、あまり寂しいとは感じないのは、

 きっと、

日にちを調整しながら、

家族との時間も大切にしてくれたあの子が、

側にいてくれるからなんだと思います。

 

あの子には、本当に感謝しています。

 

あなたは今夜、どんな時間を過ごしていますか。

どうかそちら側で、素敵な夜を過ごせていますように。