拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

菜の花の咲く公園で

あなたへ


先日、あの子と一緒に、
菜の花がたくさん咲いている公園に行きました。


あなたは、覚えていますか?


いつかの春、
小さかったあの子と私が見つけた公園。


菜の花がたくさん咲いていて、
綺麗な場所を見つけたから、
今度、3人で行こうよ


そうあなたを誘ってから、間も無くして、
3人で、出掛けましたね。


そこに見つけた、芝の坂で、
あなたったら、
あの子を抱え込んだと思ったら、
そのまま、ダイナミックに転がって。


あの子は、その遊びに喜んで、
何度も、あなたと一緒に、上から転がっては、
芝だらけにしながら、大笑いしましたね。


あの頃の私達は、
大きくなったあの子の姿なんて、
想像した事もありませんでしたね。


公園は、あの頃のように、変わらず、
菜の花が、たくさん咲いていて、
とても、綺麗でした。


あの時の、芝の坂が見えると、あの子は言いました。


あの坂、覚えてるよ
お父さんと、転がって遊んだ坂だね と。


あれから、月日が経ち、
大きくなったあの子と、
また一緒に、
あの公園に行く日が来るなんで、思ってもいませんでした。


もう、あの坂で、転がって遊ぶような事はしなくなった代わりに、
あの子は、菜の花の写真を撮りました。


そうして、あの子は言いました。


この公園、こんなに小さかったかな って。


菜の花の咲く、いつかの春。


あの頃のあなたが、聞いたら、
なんて答えるのかな。


あの坂を見上げながら、
あの頃の、家族3人、幸せだった私達を想いました。

 

 

 

 

 

コトバ -春-

春の穏やかな日差しは
何だか心地よくて
そのまま眠ってしまいたくなる


ベランダに出て
春の光を浴びながら
目を閉じてみた


私を包み込む暖かな光は
なんだか少し懐かしい気がした


目を閉じながら気が付いたんだ
彼の隣とよく似ている と


そうか 彼の隣は春みたいだったんだな


彼が家に帰って来ると
ただそれだけで
とても安心していられたんだ


彼が春の日差しなら
私は陽だまりの下で眠る猫だったのかも知れない


あの頃の私は
優しく揺れる菜の花を
重たい瞼の隙間から
安心した気持ちで眺めていたんだ


彼の作ってくれる穏やかな春は
世界一 私の幸せの場所だった


春の穏やかな空を眺めながら
元気にしているだろうかと
今日も 彼を想う

 

 

 

 

 

おはよう

あなたへ


あなた。おはよう。


昨夜、あなたの夢を見ました。
いえ、正確には、見た気がします。


夢の中、
あなたが、側に寄り添っていてくれた気がしました。


私の気持ちが、あなたに届き、
逢いに来てくれたのでしょうか。


あなたの側で、
ただ、穏やかな気持ちだった。


そんな夢を見た気がしました。


今朝も、早かったけれど、
気持ちは軽く、久しぶりに、スッキリとした朝です。


さて、今日も、1日、頑張ります。

 


行ってきます。