拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

サスペンスドラマの楽しみ方

あなたへ

 

あの子が眠った後で、あなたと一緒にテレビを観る時間。

サスペンス系のドラマを一緒に観ると、

必ずと言っていいほど、1話目で、

犯人、分かっちゃったよ って、

そんなあなたの言葉を、聞いていたように思います。

 

え?まだ言わないで

 

そう言いながらも、

誰だと思う?なんて、矛盾した私の言葉に、

あなたの推理を、話して聞かせてくれましたね。

 

ドラマの回数が進むほどに、あなたの推理通りに展開されていくストーリー。

私はいつでも、あなたの、その推理力に圧倒されたのでした。

 

どうして分かったの?

 

いつでも、あなたの推理に驚いていた私でしたが、

 

え?なんで分からなかったの?

読みが甘いな

 

あなたは必ず、そう言って笑っていましたね。

 

このストーリーは、どうなるんだろうかって、

ワクワクする楽しみ方もいいですが、

私にとっては、

あなたの推理通りに、ことが運ぶ様子を観ている方が、

なんだか、ずっと楽しかった。

 

それは、あなたの隣でしか味わえない、

私だけの楽しみ方でした。

 

最近、あの子と2人で、サスペンスドラマを観ながら、

誰が犯人であるのかを話し合っていますが、

私たちの推理は、悉く外れ、

犯人だと推理した人たちは皆、襲われてしまいました。

 

今後の展開も、結末も、

全く予想がつかなくなってしまった私たち。

 

もしも、あなたが此処にいてくれたのなら、

きっと、あの頃みたいに、1話目で、

私には、想像もつかないその推理を、聞かせてくれたのでしょう。

 

きっと、あなたから見たら、

見当はずれな、私たちの推理を聞きながら、

 

読みが甘いな

 

なんて、あなたは何処かで、笑っているのでしょうか。