拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

気持ちを伝える大切さ

あなたへ

 

あなたを見送ってからの私が、一番変わったところは、

言葉にして、気持ちを伝えるようになったことです。

 

思い返してみれば、あの頃の私は、

言葉にしなくても、気持ちは伝わるものだと思っていました。

 

家族だから

 

いつの間にか、そんなふうに、

甘えていたのかも知れません。

 

喧嘩をすれば、思ってもいないことを言ってしまうくせに、

あなたのことが、どんなに大切なのか、

本当に伝えるべき言葉を後回しに、

それでもきっと、この想いの全ては、

あなたに届いているのだろうって、

心の何処かで、そんなふうに考えていたように思います。

 

人は、永遠には生きられません。

 

それは、幼い頃から、知っていました。

 

それなのに、私は、

あなたとの別れは、随分と先の話だと思い込み、

あなたは、ずっと、側にいる

自分だけは、特別だと、

そう勘違いして生きていたのだと思います。

 

もっと、素直になれば良かった

もっと、愛を伝えれば良かった

 

きっと、あなたが考えている以上に、

私は、あなたを愛しているんだよ

 

あなたを見送ってから、私はいくつくらい、

後悔したことがあっただろう。

 

あの頃のことを思い返しては、涙が溢れます。

 

いつか伝えればいい

それでは、間に合わなかったの。

 

特別なんて、何処にもない。

 

あなたを見送り、

いつでも、気持ちを伝えることが出来るわけではないと知り、

言葉で伝えることの大切さを学びました。

 

きっと、言葉にして伝えなければ、

伝わらないことだって、たくさんあるんだよ。

 

たくさんの想いを伝えなければならなかったあなたを失い、

私は漸く、大切なことに気が付いたのでした。

 

どんなに泣いても、

あなたの顔を見て、

その頬に触れて、

想いを伝えることは、もう、出来ません。

 

だから、せめて、

今、側にいる大切な人たちには、ちゃんと想いを伝えたい。

 

いつの頃からか、私は、

そんなふうに、変わっていきました。

 

ごめんね

 

あの頃、素直になれなくて、ごめんね。

想いを伝えることが出来なくて、ごめんね。

 

私は、あなたをとても愛しているよ。