拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

今のあなたの好きなところ

あなたへ

 

今日はね、あなたに伝えたいことがあります。

 

なんて、かしこまったら、

急に、どうしたの?って、あなたは、驚くのでしょうか。

 

言葉にして伝えることの大切さを学んだのは、あなたを見送ってからの私でした。

当たり前が何処にもないことを知り、

いつでも想いを伝えられるわけではないことを知った私は、

あの頃のあなたに伝えることが出来なかった想いを胸に抱えたまま、

たくさん後悔したけれど、

形は違っても、

こうして、そちら側のあなたへ、

想いを伝える術を見つけることが出来ました。

 

今の私たちは、近くて遠い。

そちら側とこちら側の、今の私たちの関係だから、

想いを言葉にして伝えることは、より一層、

大切なのかも知れないと、そんなふうに感じることもあります。

 

そして、

側にいてくれることが当たり前ではないように、

こうして、そちら側のあなたへ想いを伝えることが出来るのもまた、

当たり前ではないとも言えるのでしょう。

 

だから今日はね、改めて、あなたに伝えてみたくなりました。

 

今日の私があなたに伝えたいのは、

今のあなたの好きなところです。

 

え?今の?あの頃じゃなくて?なんて、あなたは、笑うのでしょうか。

 

今のその姿が、見えなくてもね、

今のあなたの素敵なところは、たくさんあるんだよ。

 

例えばね、

あの夏から変わらずに、穏やかに笑ってくれるところが好き。

あなたに手を合わせて、

あなたのその穏やかな顔を見つめているとね、とても安心するの。

 

疲れてしまった時でも、

嫌なことがあった時でも、

あなたが穏やかに笑っていてくれるから、私は、頑張ろうって思えるんだよ。

あなたのその穏やかな顔は、私を元気にしてくれるの。

 

それから、

あの夏の、私の最後の我儘を叶え続けてくれるところが好き。

 

時々、夢の中で、家族3人で過ごしたい

 

私が、こんな我儘を言ったのは、

あなたを見送ってから間も無くの、夢の中でのことでしたね。

 

どんなに望んでも、もう、

あなたと一緒に、この世界で生きることは出来ないけれど、

あの夏の私の最後の我儘を、あなたが叶え続けてくれるから、

ゆっくりとだけれど、私は、前へと歩むことが出来るんだよ。

 

それからね、

此処にいるよって、時々、

私にだけ分かるように伝えてくれるそのやり方が、とても好き。

 

偶然にしては、不自然過ぎるそのやり方は、

時々、笑ってしまうけれど、

それはとても、あなたらしくて、温かい。

 

何処にいても、あなたはあなたのまま、

変わらずにいてくれることが、とても嬉しくて、

そんなあなたのことが、大好きだよ。

 

そちら側と、こちら側。

もう、その手に触れることも、その声を聞くことも出来ないけれど、

きっとね、これから先も、増えていくんだろうな。

今のあなたの好きなところ。

 

側にいてくれた頃も、今も、

あなたのことを、大好きでいさせてくれて、ありがとう。

 

 

 

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