拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

18歳

あなたへ

 

生まれたての、

小さなあの子の温もりを覚えていますか。

 

あなたを初めて、

パパと呼んだあの子の声を覚えていますか。

 

あなたと離れるのが嫌で、会社へ行くあなたを、

玄関で、泣きながら見送った、あの子の姿を覚えていますか。

 

幼稚園バスの中から、

元気に手を振るあの子の笑顔を覚えていますか。

 

少しずつ大きくなっていった、

ランドセルを背負うあの子の後ろ姿を覚えていますか。

 

学ランに身を包んだあの子の姿に、

思わず、息を飲んだ日のことを覚えていますか。

 

12歳までのあの子のことを、覚えていますか。

 

あなたが感じた、あの子の温もりが全部、

その手に残っていますように。

 

あなたを見送り、初めての誕生日を迎えた13歳のあの子は、

私が手作りしたキャラクターのバースデーケーキを眺めて、

本当に嬉しそうに笑ってくれました。

 

14歳のあの子は、皆と同じように、立派に反抗期を迎えて、

私を安心させてくれました。

それなりに大変なこともあったけれど、

反抗期を迎えても、あの子の優しさは変わらなくて、

想像とは違った、穏やかな反抗期にも見えました。

 

あなたみたいな大人になりたいと話してくれたのは、

15歳のあの子でした。

勉強をする意味が分からなくなり、たくさん悩んだあの頃のあの子は、

自身と向き合いながら、自分の歩みたい道をみつけたのでした。

 

俺、お父さんみたいになりたい

 

そう話してくれたあの子の言葉は、一生忘れないでしょう。

 

ずっと夢見ていたことを実現することが出来たのは、

16歳のあの子でした。

あの子の側で、夢を叶えるお手伝いをしながら、

あと幾つ、こんなふうにあの子の側で、夢を叶えるお手伝いが出来るのかなって、

あの頃の私は、ふと、そんなことを考えました。

 

この場を借りて、謝罪致します

申し訳ありませんでした

 

反抗期だった自分を振り返り、あの頃の自分の態度は、酷かったと、

突然に、私に深々と頭を下げたのは、17歳のあの子。

90度に頭を下げるあの子の姿が可笑しくて、大笑いしながらも、

あの子の大きな成長に、胸の奥が熱くなったのでした。

 

あの子は、毎日、少しずつ、

その成長する姿を見せてくれました。

 

お誕生日おめでとう

 

あなたの想いと、私の想い。

2人分の気持ちを込めて、

あの子のお誕生日を祝うのは、今年で6回目になりました。

 

あの子の成長を、

あなたも何処かで、見てくれているでしょうか。

 

高校卒業を間近に控え、

将来に向かって、力強い一歩を踏み出そうとするあの子は、

今日、18歳になりましたよ。