拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

目薬

あなたへ

 

先日、仕事中に、

突然、目に違和感を感じました。

 

パソコンや、携帯電話。

目を酷使し過ぎたせいかと思いながら、1日を終え、

夜になり、よく鏡を見てみると、

ものもらいが出来ていました。

 

疲れていたのでしょうか。

 

早速、ものもらいのに効く目薬を購入し、

点眼しながら思い出していたのは、

目薬をさすのが苦手だった、あなたのことでした。

 

何度、自分で点眼しても、

別な場所へと目薬が垂れてしまうあなたは、決まって、

ねぇ、目薬して?

そう言って、私の膝の上に頭を乗せてきましたっけ。

 

自分の指で、両目を開き、そこに私が点眼する。

両目をパチパチしてから、

もう1回って、

また自分の指で両目を開くあなたは、とても可愛かった。

 

そんなところも、

こっそりと、あなたの好きなところでした。

 

なんでも出来るあなたの、数少ない苦手なことを、

私は、幾つ知っているのでしょうか。

 

外では、強く勇敢に戦う戦士だったあなた。

 

目薬をさすのが苦手だなんて、

そんなあなたの可愛いところを知っているのは、

私だけであったらいいな

なんて、こんな想いは、贅沢でしょうか。