拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あなたが龍になるまで

あなたへ


あなたが息を引き取り、
四十九日の法要が終わるまでの事でした。


特別な能力がなくても、

あなたが家に帰ってきている事がすぐに分かりました。


あなたの想いすべてが詰まったような、重く、悲しく、優しい空気。


あの時のあなたも、私達と同じように、悲しんでいたのでしょうか。


あの日から、法要が終わるまでの期間、
あの子と私が悲しい気持ちになると、

必ず、あなたがいると、はっきりわかるような不思議な事が起こりました。


それは、決して、怖がらせるようなものではなく、
泣きながら、笑ってしまうような、不思議で暖かな現象でした。


まるで、あなたが、
泣かないで って、涙を拭ってくれているかのようでした。

 

すぐ側にあなたを感じた私達。
そこにいるんだねって、あの子と何度も話しました。


あの頃の私は、いつの間にか、四十九日を迎える事が怖くなっていました。
あなたを感じる事が出来なくなってしまうのではないかと怖かった。


四十九日の法要を間も無く迎える頃にあなたの、夢を見ました。


それはただ、あなたが笑っている夢でした。

穏やかで、優しいあなたの笑顔。
それは、最後のお別れ と言うよりも、

行ってきます と伝えに来てくれたようにも感じました。


なぜか、その夢を見てから、

四十九日の法要を迎える事が嫌ではなくなりましたから。


あなたの、行ってきます の笑顔は、今でも、よく覚えています。


あの時の私は、何も言えず、ただ、あなたの笑顔を見つめるばかりでした。
何も言えずに、ごめんなさいね。


遅くなりましたが、
あなた 行ってらっしゃい。