拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

クリスマス飾り

あなたへ

 

外出すると、何処でもクリスマスでいっぱいの、この時期。

 

いつもの場所が、ちょっと違って見えるこの時期は、

期間限定の魔法みたいで、

なんだか、ワクワクしてしまいます。

 

我が家でも、毎年、クリスマスを楽しみに、

飾り付けをして、この時期を過ごしましたね。

 

毎年、少しずつ増えていったクリスマス飾り。

 

これをここに飾りたい

 

そんな私の要望に応えて、

器用に、針金や金具を使って、手伝ってくれたあなたは、

飾りを持ったまま、悩む私をよそに、

いつでも、秒速で解決してくれたんでした。

 

大きなクリスマスツリーが欲しかったあの頃。

 

家族3人で出掛けた先で見つけた、

白い大きなクリスマスツリーを眺めながら、

家にもこんなの飾りたいなって、私の言葉に、

何処に置くの なんて、あなたに笑われましたっけ。

 

我が家に飾るクリスマスツリーは、小さなツリーだったけれど、

毎年、そこには家族3人の笑顔がありました。

 

大きなツリーは、買えなかったけれど、

何度か、イルミネーションを観に連れて行ってくれましたね。

 

まだ言葉が片言だった幼いあの子が、キラキラという言葉を覚えたのは、

あの子が初めて、イルミネーションを観た日のことでした。

 

イルミネーションを指差しては、

私たちに、「キラキラ」と教えてくれたあの子。

本当に可愛かったですね。

 

そうして、少しずつ成長していったあの子は、

生まれて、何度目かのイルミネーションを観に行った日に、

大きなツリーの前で、あなたと私の写真を撮ってくれたんでした。

 

パパとママの写真を撮ってあげるよ

そこに並んで って。

 

不意に言われた、あの子の言葉に、

あなたと2人、寄り添いながら、なんだか、ちょっぴり恥ずかしかったこと、

今でも、よく覚えています。

 

外出先で見つけた大きなクリスマスツリーを眺めながら、

私たちの、いくつものクリスマスを思い出していた私は、

あなたを見送り、初めて、クリスマスの飾り付けをしました。

 

あの頃、3人で囲んだ小さなクリスマスツリー。

あなたと一緒に買いに行った、サンタクロースのお人形。

トナカイの置物。

 

いつもの我が家に、

毎年、魔法を掛けてくれた、クリスマスの飾りものたち。

 

ひとつひとつを手に取っていたら、

当たり前に、側にいてくれた、あなたの笑い声が、

聞こえてきそうな気がしました。

 

 

こちらでは、もうすぐクリスマスを迎えます。

パーティの日には、きっと、こちらに帰って来てくださいね。