拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

恋話 -2019-

あなたへ

 

あの子と始めて、恋の話をしたのは、

あなたを見送り、どれくらいが経った頃だったでしょうか。

 

あの頃、あの子の口から出た、

女ってさなんて言葉が、

可笑しくて楽しかった、あの子との恋の話。

 

もしも、あなたが此処にいてくれたのなら、

あなたは、あの子の言葉に、どんなふうに笑ったのだろう。

 

思わず、あなたの顔をジッと見つめながら、

 

ねぇ、あなた、聞いた?

この子は今、女ってさ なんて言ったわよ

 

そう語りかければ、

あなたは、私の言葉に答えるかのように、

こちらに笑顔を向けてくれた気がしました。

 

またいつか、あの子と、恋の話が出来るかしら

 

あの頃の私は、そんなふうに、

またいつかの日を、楽しみにしていたのでした。

 

先日、小さなキッカケから、

あの子と、恋について語り合いました。

 

そんな中、唐突に聞かれたのは、

初めてのデートで、

付き合って欲しいと言われたことがあるかどうか。

 

うん、あるよ

お父さんに

 

そんな私の答えに、

 

えぇ?お父さんって、そういうタイプ?

 

クールなあなたが、

出会って間も無くの相手に、そんなことを言うだなんてって、

信じられないような顔をして驚いたあの子の顔が、

可笑しかった。

 

あの子と話しながら、私は、

あなたと出会ったばかりの、

あの頃のことを、鮮明に思い出していました。

 

初めてのデートというよりは、

正式に言えば、

出会って数時間での、あなたからの、俺と付き合ってって言葉に、

なんて軽い人なんだろうと思いながらも、

私はきっと、ずっと、この人を探していたのだろうって、

不思議な気持ちがした、あの日の思い出。

 

恋の話は、いくつになっても楽しいもので、

あの子とのお喋りは尽きず、ちょっぴり夜更かしの夜は、

あの頃、あなたのことを友達に話した、あの感覚と、

とてもよく似ていました。

 

私ね、好きな人が出来たよ

 

そんな私の言葉に、

 

そうなの?どんな人?どこで出会ったの?

 

友達からのたくさんの質問に答えながら、

なんだか、ちょっぴり恥ずかしかった、いつかの夜は、

あなたが知らない、私だけの思い出。

 

あの子との恋の話は、

今度は、いつあなたに逢えるだろうって、

あなたのことを考えるだけで、胸がキュンってした、

あの頃の私に戻ったような、そんな時間でした。

 

あの子と、恋の話をしてから、少しの時間が経ちましたが、

この胸の奥が、キュンってするあの感覚は、あの日のまま。

 

この夏もまた、

あなたでいっぱいの夏になりそうです。

 

 

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