拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

スーパーでの素敵な思い出

あなたへ

 

買い物をして帰るね

食べたいものはある?

 

俺も買いたいものがあるから、今から行くよ

 

これは、先日のあの子と、やりとりをしたメッセージ。

 

先日、学校帰りのあの子と、

スーパーで待ち合わせをして、一緒に買い物をしました。

 

私が足を怪我してから、暫くが経ちますが、

その日によって、痛みが激しかったり、

あまり痛くなかったりといった具合に、不安定な状態が続いています。

その日は、たまたま、歩く度に、足が痛い日でした。

 

俺がカート押すよ

足、痛いでしょ?

 

店内で合流したあの子は、私を気遣って、カートを押してくれました。

 

これ、食べたい?

そうだ、アレも買わなきゃね

 

こんなふうに、あの子と2人で、お喋りをしながら、

一緒にスーパーで買い物をしたのは、何年振りだったでしょうか。

 

思い返してみれば、

あなたを見送り、成長と共に、少しずつ、

あの子と一緒に出掛けることが出来る場所が、限定されていきました。

 

まず初めに、あの子が嫌がるようになったのは、

スーパーへ一緒に行くということでした。

あの子の友達や、友達のお母さんに、

私と一緒に歩いているところを見られたくない。

あの頃のあの子は、そんなふうに、

私と一緒にスーパーへ行くことを拒んだのでした。

 

あの子の成長に、

喜びと、小さな寂しさを見つけながらも、

いつの間にか、ひとりでスーパーへ行くことは、

私にとって、当たり前の日常へと変わっていきました。

 

またこんなふうに、あの子と並んで、

スーパーで、買い物ができる日が来るだなんて、

思ってもいませんでした。

 

少し前のあの子なら、きっと、店内で私と合流するなんてことはせずに、

自分の用事だけをそそくさと済ませて、

先に帰るよ

そんなふうに、メッセージだけを私に送って、

店内では、顔を合わせずに帰って行ったのでしょう。

 

お母さんと一緒にいるところを、誰かに見られたくない。

そんなあの子から、また少し、成長したのだと思います。

 

私の隣で、カートを押してくれるあの子の姿に、

なんだかジーンとしながら、

あの子との買い物の時間を楽しみました。

 

あの子の、こんな、ひとつひとつの成長を、

あなたと一緒に、見守りたかった。

 

ねぇ、あなた。

あの子は、また少し、成長したよ。

 

スーパーからの帰り道、空を見上げて呟いた私の声は、

あなたのところまで、届いたでしょうか。

 

たまには、手でも繋ぎますか?

 

私たちが結婚し、暫くが経った、いつかの午後。

唐突に、あなたが手を差し出してくれたあのスーパーで、

新たに、素敵な思い出が増えましたよ。

 

 

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