あなたへ
あなたのその手の温かさを、
最後に確認してから、今日で、3年が経ちました。
今日は、あなたをたくさん想う日。
あなたと出会った時のこと。
あなたが、どんなふうに、笑っていたか。
初めて、手を繋いだこと。
たくさん、あなたの名前を、呼んだこと。
逢いたいって、
寂しがり屋の私のために、飛んできてくれましたね。
すぐに行くよ と。
あなたと、初めて、喧嘩した時の事。
喧嘩出来て、嬉しいだなんて、
私にはなかった発想に、なんだか、びっくりして、
嬉しかった。
プロポーズの言葉。
結婚式。
私から、両親への手紙を読んだ時には、あなたまで、
一緒に泣いていましたね。
初めて、私が待つ家に帰ってきた日の、
なんだか、照れくさそうなあなたの顔。
ただいま
おかえり って。
初めて、他の人から、
奥様って呼ばれて、照れた私を、
からかいながらも、なんだか、嬉しそうだったあなたの顔。
どこへでも、一緒に行こうと言ってくれた時の、あなたの顔。
初めて、あなたと一緒にスーパーへ買い物に行った時は、
なんだか、恥ずかしかった。
あの子と3人家族になった日のこと。
生まれたてのあの子を見つめる、
幸せそうだったあなたの顔。
笑うことを覚えたあの子と遊ぶあなたは、
すっかりパパの顔で、
あの子を愛おしそうに見つめながら、言いましたね。
この子には、いつも笑っていて欲しい と。
あの子の小さな成長を一緒に見つけながら、
一緒に、喜んだこと。
ひとつ、ひとつ、年を重ね、
バースデーケーキに立てたキャンドルの数だけ、幸せが増えていきました。
お誕生日おめでとう
クラッカーを鳴らし、盛大に始まるパーティは、
どの年にも、あなたの嬉しそうな顔がありました。
たくさん、喧嘩したこと。
どんなに喧嘩しても、
絶対に、仲直りする自信がありました。
だって、あなたとだから。
でも、時々、言い過ぎてしまったこと。
ごめんなさい。
突然の悲しい出来事があった日、
大泣きした私を抱きしめてくれたこと。
大丈夫、大丈夫って、
あなたは、ずっと、寄り添っていてくれましたね。
泣いていいんだよ と。
あなたは、いつでも、側にいてくれました。
楽しいことや、嬉しいことがあった数だけ、
一緒に笑いましたね。
喧嘩をしても、その数だけ、仲直りをしました。
当たり前は、当たり前じゃなくて、毎日が奇跡だったんだね。
今日は、たくさん、あなたを想い、
たくさん、泣いてもいい日。
でもね、本当は、知ってるよ。
こんなふうに、私が悲しい気持ちになるとね、
あなたは、必ず、
いちばん遠くから、私のところに、飛んできてくれること。
いちばん遠くに逝ってしまったはずなのに、
今日は、
いちばん近くにいてくれる日、
なんですね。
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