拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

大人の味

あなたへ


あなたの好みのコーヒーは、砂糖を多めに入れた、甘いコーヒー。
あなたと一緒に、コーヒーを飲んでいた頃の私は、
あなたの半分程の砂糖を入れたものが好みでしたが、
今は、砂糖を入れず、ミルクだけで飲むようになりました。


そして、
あなたを見送り、しばらくしてから、
毎朝、コーヒーを飲むようになったあの子も、
いつの間にか、
ミルクだけを入れたコーヒーを、飲むようになっていました。


先日、あの子と、昼間の眠気との戦いについて話しながら、
外でのあの子は、ブラックコーヒーを飲んでいることを知り、とても驚きました。


苦いよね


って、私の言葉に、


そう?美味しいよ


なんて、ちょっぴり、大人の顔をしたあの子。


あなたが側にいてくれた頃には、
まだコーヒーに興味がなかったあの子は、
あなたの好みのコーヒーの味を知りませんでした。


あの頃のあの子にとってのコーヒーは、大人の味。


毎日、コーヒーを飲んでいるあなたの姿は、きっと、あの子にとって、
とても、大人に見えていたことでしょう。


あの子に、あなたの好みのコーヒーの味について話しながら、
私も、ブラックコーヒーは、飲めないことを話すと、
驚きながらも、
なんだか、ちょっと、勝ち誇っていましたよ。


2人とも、子供だな なんて。


あなたも私も、好まないブラックコーヒーの味を楽しむようになったあの子は、
いつの間にか、私たち、家族3人の中で、
いちばん、大人になってしまいましたね。

 

 

www.emiblog8.com