あなたへ
今年のゴールデンウィークは、
30日の夜にそっちに帰ることにしたよ
仕事が終わったら、そのまま向かうね
こんなあの子からの声が聞こえたのは、先日のことでした。
30日の夜に帰るけれど、次の日の夜から旅行に行ってくるね
あまり一緒にはいられないけれど、お土産買ってくるからさ
楽しみにしててよ
あの日のあの子は、
相変わらずに多忙な予定を話して聞かせてくれたのでした。
あの日の私たちの話は、
ゴールデンウィークの予定の話からやがて、
互いに別な場所で年を重ねて、
この年齢になってから初めて会うんだねって、こんな話へと流れて行きました。
我が子が巣立ち、離れて暮らすということは、そういうことなのだと、
あの子と笑い合いながら、またひとつ、別な視点を見つけました。
今夜、あの子が帰って来ます。
22歳になったあの子は、どんな笑顔を見せてくれるでしょうか。
今年もまた、我が家らしく、
バタバタとしたゴールデンウィークになりそうですが、
22歳になったあの子との時間を、大切に過ごしたいと思います。