拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

あなたの居場所

あなたへ


先日、あの子と、お互いに、
お盆期間中に見たあなたの夢の話をしました。


私が見たあなたの夢は、あなたが、帰って来てくれた夢でした。
あの子と3人、家の中で過ごしながら、
あなたをギュッと、抱きしめる夢でした。


あなたの温かさや筋肉の感触。
あの頃のままのあなたが、側にいる夢でした。


あの子が見た夢の内容は、ハッキリとは覚えていないようですが、
近頃、真剣に悩んでいる将来について、
あなたと話をしたということだけは、覚えているようでした。


夜中に、3度も目が覚め、
その都度、寝ぼけながらも、
自分はこのままでいいのかと、真剣に考える程に、
あなたの話は、核心をついていたようです。


お互いに見た夢の話をすると、あの子が言いました。


お父さんは、今、俺が悩んでいることを知っているんだと思う。
漠然と、このままでいいのかなって思っている俺の不安な気持ちを分かっている気がする。


何を言われたのかは覚えていないけれど、
このままじゃいけないって思うようなことを言われた気がする。
今のままじゃダメだって叱られた気がするよ と。


そうして、あの子の話は、続きました。


お父さんは、いるんだよ。
お父さんの体は、ここにはないけれど、
お父さんは、本当にいるんだと思う。


亡くなった人は、生きている人の心の中に住んでいるって、
そんな話を聞いたことがあるけれど、あれは、きっと本当だと思うよ。
本当にお父さんは、俺たちの中に住んでいるんだよ。


あなたの存在について、
少しずつ、熱を上げながら語り出したあの子。


例えが悪くて申し訳ないけれど、
サナダムシって、外から中に入ってくるでしょ?
体の中にいつの間にかいて、いつも一緒にいるみたいな。


これは、俺の考え方だけど、
お父さんは、俺の中にも、お母さんの中にもいるって思ったんだ。
お父さんは、ずっと一緒にいてくれるんだと思う。


あなたの存在について、熱く語りながら、
私に分かりやすいように、
あなたを、よりにもよって、
サナダムシに例えながら、自分の考えを説明してくれたあの子。


あの子が言うように、あの子の中にあなたがいたのなら、
あなたは、あの子の中で苦笑いしていたのでしょうか。
なんでサナダムシ? って。


今、あなたの姿は、私たちの瞳には、映りません。


時々、あなたが側にいるように感じることも、
あなたが、そっと側に寄り添ってくれる気配もあるけれど、
なんの証拠もないあなたの存在。


あの子は、あなたが、個々の中にいるという考え。


そして、私は、
あなたは、何処か別な場所にいて、
時々、遠くから飛んできてくれるという考え。


どちらも正解だけれど、
どちらも少しずつ違う


そんなような気もします。


あなただけが知っている答え。


答え合わせをするのは、随分と先になる予定ですが、
その時には、
想像もしていなかったような答えに、驚くのかも知れませんね。