拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

17歳

あなたへ

 

笑うことを覚えたてのあの子を、たくさん笑わせては、

嬉しそうに、あの子に笑いかけるあなたを思い出していました。

 

あなたは、あの頃の、

キャッキャと声を出して笑っていた小さなあの子のことを覚えていますか。

 

あなたが笑うから、あの子が笑う。

あの子が笑うから、あなたが笑う。

 

そんな2人の楽しそうな笑い声を聞きながら、

家事をする時間は、とても、幸せな時間でした。

 

あの子と一緒に、楽しそうに笑いながら、

あの頃、あなたは言ったんでした。

この子には、いつも笑っていてほしい と。

 

それは、あなたの、

ただひとつだけの願いでしたね。

 

あの子は、あなたのその願いを聞き入れてくれたかのように、

いつでもニコニコと、よく笑う子に成長してくれたんでした。

 

あの子のいいところは、よく笑うところ。

 

そんなあの子のいいところは、

あなたを見送った今でも、変わることはなく、

私の側には、いつでも、あの子の笑顔があります。

 

あの子は今日、17歳になりました。

17歳になったあの子も、とてもよく笑う子。

 

この子には、いつも笑っていてほしい

 

あなたの願いは、

ちゃんとここに叶えられています。

 

あなたにも聞こえますか。

 

声変わりをして、

ほんの少し、あなたに似てきた、あの子の楽しそうな笑い声が。