あなたへ
先日、あの子の学校で、身体測定が、ありました。
この間よりも、また大きくなって、
あなたの身長まで、あと、1mmですって。
あんなに小さかったあの子が、
あなたの身長に追いつきそうな時が来るなんて、
生まれたばかりの頃は、想像も、出来ませんでした。
次に身長を測る時には、
あなたを超えているのかも知れませんね。
あの子は、あなたと背比べをしたかったな って、とても、淋しそうでした。
時々ね、あの子は、言うんです。
お父さんは、今の僕を知らないんだね って。
寂しそうな顔をした後は、決まって、あなたに手を合わせるあの子。
そんな時、あの子は、あなたに、どんなふうに話しかけているのでしょうか。
あの子は、あなたに似て、滅多に弱音を吐いたりしない。
でも、本当は、あなたに、逢いたくて、
あなたを、いつでも想っています。
あの子と、私の想いが、あなたに届いていますように。