拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたへ


こちらでは、桜の花が、満開に咲きました。


昨日は、1日中、雨でしたが、あの子と出掛けながら、
桜の花を眺め、あなたを想いました。


この時期、仕事が忙しかったあなたとは、
一度も、ゆっくりと桜を見た事がありませんでしたね。


ちょっと、寂しかったけれど、
あの頃の私は、
あなたと一緒に桜の花を見る事は、
未来への楽しみに取っておこうと思っていました。


いつか、お互いに年を重ねて、おじいちゃんとおばあちゃんになったら、
手を繋いで、春の暖かさを感じながら、ゆっくり、ゆっくりと、

あなたと散歩しようって。


お互いに、丸くなって、
振り返る過去もたくさんあって、
一緒にいた分だけ、2人で振り返る共通の思い出がたくさんあって。


きっと、思い出話は、尽きる事がなく、
長い桜並木を歩きながら、あなたと2人、
どんな話をするだろうって。


人生というのは、なかなか思い通りにはいきませんね。


いつか、私がおばあちゃんになって、
暖かな春には、
桜の花を見ながら、空を見上げ、
やっぱり、私は、あなたを想うのでしょう。


その頃には、今よりも、もっと、あなたに話したい事がたくさんあって、
きっと、いつまでも、空を見上げるのでしょう。


あなたに逢いたい


きっと、おばあちゃんになっても、
今の私と変わらずに、あなたを想うのでしょう。

 

 

 

www.emiblog8.com