拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あの子の笑ってしまう成長

あなたへ 今の若い子たちにはついて行けないよ 俺も年だね これは、まだ専門学生だった頃のあの子の言葉です。 我が家のライングループを作ってくれた日のあの子のことを思い返した私の中へと、 ふと蘇ったのは、 あれからずっと先にいるあの子の言葉でした…

10年前の今日の日

あなたへ ねぇ、あなたは、10年前の今日が、 どんな日であったか覚えていますか。 10年前の今日はね、 我が家のグループラインの始まりの日でした。 あの子が突然に、我が家のグループラインを作ってくれて、 私たち2人を招待してくれたこと、あなたは覚えて…

記憶という贈り物

あなたへ 私ね、今でもよく覚えているよ。 灰色になってしまったこの瞳に映る景色に、 あなたが青色を染めてくれた日のことを。 私をギュッて抱き締めてくれた日のあなたがくれた温もりを。 頑張れ、頑張れって、あなたの声が届いた日のことを。 そして、 頬…

そちら側へ見送ってから知った父の側面

あなたへ 父の夢を見ました。 父が、とても楽しそうに話を聞かせてくれる夢でした。 それは、父が体験した不思議な話。 夢から覚めた私には、 残念ながらその内容を上手く思い出すことは出来ませんでしたが、 夢の中、父の声に耳を傾けながら、 私に備わった…

タイムスリップ説と遺伝子説

あなたへ え?あの人って・・・え? とても驚きながら、偶然見かけたひとりの男性を、 思わずじっと見つめてしまったのは、 同じ高校に通っていた同級生とよく似た男性だったからでした。 いえ。 よく似ているどころか、ご本人としか思えませんが、何かがお…

日常生活の中に見つけた視点

あなたへ 外出先からの帰り道。 思い立って寄り道をしようと考えた私は、 自信を持って右折専用車線へと並んだはずなのに、 信号をひとつ間違えてしまったことに気が付きました。 元の車線に戻ることも出来ないままに、仕方なく右折をしてみれば、 次の瞬間…

その温もりをただ感じながら

あなたへ 素敵な時間をありがとう 本当に幸せだったよ 朝起きて、おはようの挨拶よりも先に伝えた私の声は、 あなたのところまで届いたでしょうか。 あなたの夢を見ました。 それは、あなたがそちら側から帰って来てくれた夢でした。 夢の中の私たちは、ただ…

ミルクキャラメルの日

あなたへ ねぇ、あなたは知っていましたか。 6月10日の今日は、ミルクキャラメルの日なのだそうです。 折角なので、新たにキャラメルを購入しようとお菓子売り場へ足を運べば、 見慣れないキャラメルを発見した今日の私は、 思わず2種類のキャラメルを購入し…

遺骨の埋葬についてあなたに確かめたかったこと

あなたへ いつかお母さんがこの人生を全うしたのなら、 お父さんの遺骨と一緒に埋葬して欲しいな その時まで、お父さんの遺骨は、家に置いておこうと思うの 一度だけ、あの子に遺骨の埋葬に関する話をしたのは、 あなたを見送ってから、どれくらいが経ってか…

人それぞれのペース

あなたへ ねぇ、あなた。 どうして人って体がひとつしかないのだろう。 もしも、ひとりにつき、ふたつの体があったらね、 やりたいことももっと出来るし、より多くのことを学べると思うの。 もしも私がこんなことを言ったとしたのなら、 あなたはどんな顔で…