あなたへ
あなたの夢を見ました。
あなたのその姿は、見えないままだったけれど、
いつの間にか、あなたの気配だけが隣にいてね、
あの頃の続きのように、あなたと話をする夢でした。
他愛もない会話の中、
あなたは、当たり前に、私の名前を呼んだの。
夢の中の私は、
あなたに名前を呼ばれたことが、
なんだか、とても嬉しくて、
胸の奥が擽ったい気持ちのまま、
あなたとの時間を過ごしました。
あなたを見送り、これまで、何度も、
夢の中で、あなたと時間を過ごして来たけれど、
名前を呼ばれたのは、
今回が、まだ2回目であることに気が付いたのは、
夢から醒めてから、暫くが経ってからでした。
夢の中、あなたに名前を呼ばれた感覚を、
何度も思い出しては、
胸の奥が、擽ったい気持ちになります。
それは、なんだか、とてもね、幸せな気持ちなの。
あなたが側にいてくれた頃は、
あなたが私の名前を呼ぶことは、とても当たり前で、
それが、幸せかどうかなんて、考えたこともありませんでした。
愛する人に名前を呼ばれるのって、
こんなに嬉しいんだね。