拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

今と昔の違いを語るあの子の声に

あなたへ

 

昔はさぁ

こうだったけれど、

今は昔とは違うよね

 

時代の流れや進化を眺めながら、私が知っている昔を言葉にする前に、

時代の流れについてを語るのは、その時代を見たことがないはずのあの子です。

 

いつの頃からか、昭和時代に興味を持ち、

気が付けば、私よりもその時代に詳しくなっていったあの子は、

時々、その時代を振り返るかのように、とても懐かしそうに語るのです。

 

あの子が振り返る様子を見せるのは、

いつでも、私が生まれる前の頃の昭和時代。

 

例えば、映画やテレビドラマ、インターネットなどを通して、

その時代の背景を測り知ることは出来ますが、

あの子の言葉の端々に、時々感じる奥深さのようなものに、

あの子は、本当に今、19歳なのだろうかと、

疑ってしまいたくなることがあります。

 

昭和時代を懐かしそうに語るあの子の声に耳を傾けながら、

ふと思い出していたのは、

俺の中身は53歳だと思うという、いつかのあの子の言葉でした。

 

例えば、あの子の言うその年齢が、

前世のなんらかの記憶であるとしたのなら、

前世のあの子は、実は、

今、とても興味を持っている頃の昭和の時代に活躍していた、

ということもあるのかも知れませんね。

 

もしも、あの子の中に残る僅かな記憶のカケラが、

今のあの子の心を突き動かしているのなら、

きっと、前世のあの子には、

その時代に、大切なものが、たくさんあったのでしょう。

 

あの子が、時々見せてくれる不思議な空気や言葉には、

本当に、様々なことを考えさせられます。

 

あの子は時々、とても不思議な子です。

 

 

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