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拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

コトバ -宝石箱-

彼と一緒に過ごした日々の何気ない会話
当たり前だった日常の中
彼はたくさんの言葉をくれた


それは
時に 傷付く言葉であったり
時に 鋭い指摘であったり
当時はどうしても素直に受け取れない言葉もあった


時に 思い出すだけで にやけてしまう甘い言葉や
あの頃 落ち込んだ私を救ってくれた言葉もあった


私にとって 彼が側にいる事は当たり前で
彼との時間の記憶が 毎日更新されていくことも当たり前だった


深く考えずただ毎日
前だけを見ていれば良かった日々

 


彼を送り出し
私の記憶は彼との時間を更新することがなくなった


あの日 私の心には穴が開いたんだ


あれからの私は 後ろを振り返り
深く考えるようになった


例えば 寂しい時
例えば 悲しい時
例えば 困った時


苦しくてどうしようもなく振り返ると
彼と過ごした時間には
必ず彼がくれた言葉が待っていてくれた


あの頃は素直に受け取れなかった言葉も
今になって ようやく分かるようになった


あの頃は当たり前だった日常の中
彼がくれた言葉たちは
振り返るとキラキラと輝き出した


ひとつひとつ
彼がくれた言葉たちを眺め
宝石みたいだな と呟いてみた


彼を見送り 空っぽになった私の心の中は
彼が残してくれた宝石で
ひとつ また ひとつと
埋め尽くされていく


前に進んでは立ち止まり
ゆっくりと振り返っては彼を想う


そうしていつか私の心は
宝石箱になるのだろう

 

 

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