拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

この瞳に映る景色

あなたへ


もしも、あの時、少しだけ運命が違っていて、
今も変わらずに、家族3人で過ごす毎日が此処にあったら、
私たちは今、
どんな時間を過ごしていたでしょうか。


あれから、3年と4ヶ月。


もしも、少しだけ、運命が違っていたら、
私は、あなたから何を学び、
私は、あなたに何を見せてあげることができたでしょうか。


あなたは、あの頃、思い描いていた夢を覚えていますか?


いつか、独立して、自分で仕事をしたいと思ってるんだ


あなたが、そう話してくれたのは、
そちら側へ旅立つ、1年と半年程、前のことだったでしょうか。


予想もしていなかった話に、とても驚きましたが、
あなたと話をしながら、漠然とした不安は、希望へと変わり、
そして、ほんの少しの時間と共に、確信へと変わったんでした。
あなたなら、大丈夫だ と。


あの頃の私は、
密かに、あなたを全力でサポートする決心をしていました。


あなたを陰で支えながら、どうしたら、あなたの仕事がスムーズに出来るか。
私は、これから何を勉強すれば、
あなたの支えになることが出来るだろうかと。


まだ見ぬ世界に、ワクワクとした気持ちで、

あなたと歩む将来を、思い描いていたんでした。


もしも、あの時、少しだけ運命が違っていたら、
あなたは、夢を叶えていたのかも知れませんね。


いえ、
何でも出来るあなたのこと。


絶対に、叶えていたでしょう。


あの頃の私たちには、想像も出来なかった世界が、そこには広がっていて、
あなたと一緒に、どんな景色を見ることが出来たでしょうか。


もしかしたら、苦しいこともあったのかも知れません。
それでも、私は、覚悟を決めていました。
あなたとなら、
どんな困難も、絶対に乗り越えられる自信がありましたから。


新しい一歩を踏み出し、
自信に満ちたあなたの顔を見てみたかった。


お互いに、支え合いながら、
喧嘩をしたり、仲直りしたり、
3年と4ヶ月分の絆を、更に深めた私たちは、
今、どんな会話をしていたのでしょうか。

 


あれから、3年と4ヶ月。


私の瞳には、あの頃と変わらずに、
あなたが見せてくれている景色が映っています。


あなたに出会えたから、見つけたこと
あなたに出会えたから、感じたこと
あなたに出会えたから、出会った人たち
あなたに出会えたから、生まれてきた命


あなたが見せ続けてくれる、
この瞳に映る景色は、とても、美しい。


もう、どんなに探しても、
あなたの、その手の温もりを感じることも、
その声を聞くことも出来ませんが、
今、あなたは、此処で、
こんなふうに、生きています。