拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

伯母との電話

あなたへ


父方の伯母へ、
新米を頂いたお礼の電話をしました。


あなたを見送り、
あの子と私のことを、とても心配してくれる伯母。


元気にしてる?
変わりない?


そんな話から、伯母は、色々な話を聞かせてくれます。


私が会うことのなかった父方の祖母の話や、
伯母と父が幼少の頃の話。
自分のことを何も話さない父からは聞いたこともないような昔話は、
聞いていて飽きることがありません。


そうして、伯母の近況から、
伯母の家にある位牌の話になりました。


位牌がたくさんあってね、
もう入りきれないから、この間、ひとつにまとめて来たのよ
私が入るところがなくなっちゃうからね
まだまだ、入る予定はないんだけどさ


なんて、豪快に笑った伯母。


ずっと元気でいてね


私の言葉に、
そうだねと明るく答えてくれた伯母は、
体調が悪くなった伯父を支えながら、元気に動き回っているようです。


お父さんたら、薬飲みたくないって我儘ばかり言うのよ


そんなことを言いながら、なんだか、楽しそうに弾んだ声。
本当は、伯父の我儘も、
我儘とは、思っていないのかも知れません。


楽しい時も、辛い時も、同じものを見て、
長年を掛け、夫婦の絆を深めた2人。
今、伯母の中には、
私がもう、知ることが出来ない、愛の形があるに違いありません。


電話の最後には、必ず、
声が聞けて良かったと言ってくれる私の伯母は、
70歳を超えても、とても元気です。


伯母と、時々、こうして、連絡を取り合うようになったのは、
あなたを見送ってからのことでした。


あなたの分まで、長く生きる


そう目標を立てた私のすぐ側に、
元気に歳を重ねて生きる人がいてくれることは、
なんだか、とても勇気付けられます。


私も、あんなふうに、
元気に歳を重ねることができたらいいなと思いました。