拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

特別な年齢

あなたへ

 

今の私の年齢は、私にとって、とても特別な年齢でした。

なぜなら、あなたと同じ年齢だから。

 

あなたの年齢に並んだ日。

私にも、あなたが見ていた景色を見ることが出来るような気がして、

その日を迎えたんでした。

 

振り返ってみれば、この年齢を過ごした日々、

あなたに追いつこうと必死だった私は、たくさんのことを考え、

たくさんのことに気が付きながら、学ぶことが出来たように思います。

 

あなたに恥じない生き方でありたい

 

あなたと年齢が並んだからこそ、そう強く思いながら、

いつの頃からか、

いつか、この人生をゆっくりと振り返る日が来た時に、

この人生を生きることが出来て良かったと、

そう思える生き方をしたいと考えるようになりました。

 

日々の生活の中、

学んだことや、

初めて見たもの、

新しい発見をしたこと、

たくさんの経験をしてきた私ですが、

あなたの年齢と並んだ私の瞳には、きっと、

あなたと同じ景色は、映っていなかったように思います。

 

考え方も感じ方も、何もかもが違った私たちは、

いつでも、別々な捉え方をしていました。

 

それぞれの成長は、決して交わることはなく、

きっと、その人だけのものなのだろうと、

この年齢を過ごしてみて、初めて、そう感じました。

 

あなたと私は違う。

 

だからこそ、

私はあなたに惹かれ、

恋をし続けることが出来るのだと。

 

この年齢を懸命に過ごし、

私は漸く、そのことに気が付くことが出来ました。

 

私が過ごしてきた、あなたと同じこの年齢に、

私が見てきたものは、

あなたが見ていた景色とは、きっと、何もかもが違ったけれど、

あなたを追いかけようとしたからこそ、

たくさんのことを学ぶことができました。

 

私が、あなたと同じ年齢でいられるのは、

今日で、最後の日となりました。

 

私にとって、大きな節目でもあったこの年齢とは、お別れし、

私は、明日、新しい世界への一歩を踏み出します。

 

あなたと出会えたから、

成長できた私が、今、ここにいます。

あなたに出会えて、良かった。