拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

スイカの香り

あなたへ

 

先日買った、あなたへのプレゼント。

 

3種類の香りのお線香のうち、

スイカの香りのお線香は、夏になってからのお楽しみだよ。

 

あの日の、そんな私の声は、

あなたのところまで、届いたでしょうか。

 

梅雨明けの、眩しい太陽に目を細めながら、

そろそろ、スイカの香りのお線香に変えようと思い立った私は、

まずは、いつもよりも念入りに、あなたの場所を掃除しました。

 

そうして、あなたの場所を整えると、

スイカのお線香の箱を開けて、まず初めに、

可愛い!って、思わず、声に出てしまった私。

 

だってね、

赤い線香の下の部分が緑なの。

 

スイカみたいで可愛い色合いに、思わず、

ねぇ、見て、可愛いでしょ?って、

私の声に、あなたは、どんな返事をしてくれたのかな。

 

ちゃんと、スイカの香りもするんだよ。

これ買って良かったね。

 

早速、1本を取り出し、火を付けて、手を合わせた私は、

少しずつ、短くなるお線香を見つめながら、

毎年の夏、美味しそうにスイカを食べていた、あなたのことを思い出していました。

 

スイカが好きだったあなた。

 

嬉しそうにスイカを食べていたあなたの器だけ、

いつも、スイカの皮で一杯だったね。

 

種は、食べちゃダメだよって言っているのに、

あなたは、殆ど、種も一緒に食べていましたっけ。

 

だって、面倒じゃん なんて、笑いながら。

 

最近、知りましたが、

スイカの種を食べても、

特に、体への影響は、ないらしいですよ。

 

だから、今年は、あなたを真似て、

種も一緒に、食べてみようかな。

 

こんなことを言ったら、あなたは、どんな顔で笑うのだろう。

 

最後の夏だけは、スイカを食べることが出来なかったね。

 

あの年の私は、泣きながら、

あなたのお母さんが、畑で作ったスイカを、お供えしたんだった。

 

お線香は、仏様が唯一、口にできる食べ物。

いつか、そんな言葉を目にしたことがあります。

 

あなたが好きだったスイカの味。

ちゃんと、あなたのところまで、届いたでしょうか。

 

 

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