拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

七夕の願いごと

あなたへ

 

そちら側のあなたが

たくさんの幸せに恵まれますように

 

あの子の人生が

素晴らしいものでありますように

 

来世でも

きっと

あなたと結ばれますように

 

これは、今年の私の願いごと。

 

今日は、7月7日、七夕の日です。

あなたは、知っていましたか。

七夕の願いごとは、いくつでもいいんですって。

 

だから、今年の私は、堂々と、3つの願いごと。

 

なんて、こんなことを言ったら、

あなたは、どんな顔で笑うのだろう。

 

こちらの今日の天気は、

厚い曇り空に、時々、雨が降りました。

 

星たちは、今夜、雲の向こう側で、

どんなふうに輝いているのだろう。

 

きっと、あなたのところからは、

キラキラと輝く星が見えるんだろうな。

 

空を眺めながら、

此処から見ることのできない、

あなたが見ている景色を想像してみました。

 

あなたがいる場所では、

今にも手が届きそうなくらいの、たくさんの星が輝いていたらいい。

 

星を見るのが好きだったあなただから、

きっと、今夜は、

飽きることなく、その星空を眺めているのでしょう。

 

優しく髪を揺らす、心地の良い風に当たりながら、

星空を見上げるあなたを思い浮かべました。

 

あなたは、今夜、

どんなお願いごとをしましたか。

 

 

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もうひとつの誕生日

あなたへ

 

七夕の日は、小さな命が、

このお腹の中に宿ったことを知った日

 

そうあの子に話したのは、

2年前の丁度、今頃のことでした。

 

七夕の日に俺の存在が分かったなんて、

ロマンチックだね

 

じゃあ、七夕の日は、

もうひとつの俺の誕生日だね

 

私の話を聞きながら、

あの子は、なんだか、とても嬉しそうでした。

 

もうひとつの誕生日

 

心地よく耳に残るその言葉は、

あなたにも伝えたかった、あの子の素敵な言葉。

 

18年前の七夕の日は、

あの子の存在が分かった日と、あの子の名前が決まった日。

 

私たちは、お父さんとお母さんになるんだねって、

私たちの心と心が、更に固く、ひとつに結ばれた日だったね。

 

この時期になると、思い出すのは、

あなたのとても嬉しそうな顔と、

気の早いあなたの言葉。

 

もしもお腹の子が、男の子だったらさ って。

 

七夕の日は、私たち家族にとって、素敵な記念日。

そこに、あの子が素敵な言葉を添えてくれました。

 

ねぇ、あなたは、覚えていますか。

 

18年前の明日は、私たちにとって、

更に素晴らしい人生の始まりの日だったね。

 

 

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6年後の応援団長

あなたへ

 

あなたは、覚えていますか。

 

小学6年生だったあの子が、運動会の応援団長として、

立派にその成長を見せてくれた日のことを。

 

団長の証であるタスキを掛けて入場してきたあの子の姿は、

今でも忘れることが出来ません。

 

幼い頃からのあの子のことを思い返しながら、

感極まり、溢れそうな涙を堪えながら、

入場するあの子の姿を、あなたと一緒に見守りました。

 

一生懸命に応援するあの子の姿。

優勝トロフィーを手に、嬉しそうに笑ったあの子の姿。

 

どのあの子も、本当に誇らしかったですね。

 

応援団に縁があるようで、

高校1年生から、野球の応援団に所属したあの子は、

今年、応援団長を務めることになりました。

 

団長としての役割が決まった日、

 

お父さんも、きっと喜ぶね

 

そんな私の言葉に、あの子は嬉しそうに頷きました。

 

高校へ上がってからは、

学校でのその姿を目にする機会はなくなりましたが、

毎年、あの子が見せてくれる写真や動画が、

私にとっての楽しみとなりました。

 

先日のあの子は、

応援団の練習の様子を映した動画を見せてくれました。

 

キレのあるこの動きは、団長として相応しい

この腕の角度が素晴らしい

よく通る声がいい と、

褒めちぎった私の言葉に、

あの子は、満更でもなさそうに笑っていました。

 

あの子に送った親バカ全開の言葉は、

あなたと私、2人分の褒め言葉。

 

高く可愛らしい声で、応援団長を務めた小学6年生だったあの子は、

あれから6年が経ち、

再び、応援団長を務めることになりました。

 

間もなく、野球の試合が始まります。

 

立派に声変わりをしたあの子の声が、

空の彼方、

あなたのところまで、きっと、届きますように。

 

 

 

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