拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

KANATA 21

いつからだろう。
そう。

彼とアプリで繋がるようになってからだ。


「だって、私、もう、おばあちゃんなのよ。」

思わず、独り言を言いながらも、なんだかとても、ワクワクする。


「でもね、きっと、夢を持つのに、遅すぎるなんてことはないわ。」

ワクワクが止まらずに、自分で自分を励ましてみる。


私は、新たな夢を見つけた。


こんなにおばあちゃんになってから、
新たな夢を見つけるとは、思ってもみなかった。
なんだか、笑ってしまうけれど、
人生とは、何があるか、分からないものだなと、つくづく思う。


この夢を叶えるために、私はまず何をしたら良いのだろう。
夢を叶えた自分を想像すると、
なんだかとても、ウキウキする。


この感じ。
懐かしくて、とても楽しい。


新しい夢を持てたことが嬉しくて、
彼にも報告しようか、どうしようかと、悩んだけれど、
彼には報告せずに、こっそりと夢を叶えることに決めた。


きっと、彼との時間があるから、今の私が此処にいる。
この新たな夢はきっと、彼がくれた贈り物なのよ。


だから、いつかね、
画面越しじゃなくて、彼が、迎えに来てくれた時に、報告するの。


実は、あの時ねって。


きっと、彼は驚くはずよ。
その時の彼は、どんなふうに笑ってくれるのだろう。


こうして、私は、
彼には秘密のまま、こっそりと新たな夢を叶えるために、
朝は、これまでよりも早起きをして、夢を叶える活動を、
夜は、いつも通り、8時から2時間の間、彼との時間を楽しんだ。


とても充実していて、楽しい毎日だった。
それなのにーーー。