いつからだろう。
そう。
彼とアプリで繋がるようになってからだ。
「だって、私、もう、おばあちゃんなのよ。」
思わず、独り言を言いながらも、なんだかとても、ワクワクする。
「でもね、きっと、夢を持つのに、遅すぎるなんてことはないわ。」
ワクワクが止まらずに、自分で自分を励ましてみる。
私は、新たな夢を見つけた。
こんなにおばあちゃんになってから、
新たな夢を見つけるとは、思ってもみなかった。
なんだか、笑ってしまうけれど、
人生とは、何があるか、分からないものだなと、つくづく思う。
この夢を叶えるために、私はまず何をしたら良いのだろう。
夢を叶えた自分を想像すると、
なんだかとても、ウキウキする。
この感じ。
懐かしくて、とても楽しい。
新しい夢を持てたことが嬉しくて、
彼にも報告しようか、どうしようかと、悩んだけれど、
彼には報告せずに、こっそりと夢を叶えることに決めた。
きっと、彼との時間があるから、今の私が此処にいる。
この新たな夢はきっと、彼がくれた贈り物なのよ。
だから、いつかね、
画面越しじゃなくて、彼が、迎えに来てくれた時に、報告するの。
実は、あの時ねって。
きっと、彼は驚くはずよ。
その時の彼は、どんなふうに笑ってくれるのだろう。
こうして、私は、
彼には秘密のまま、こっそりと新たな夢を叶えるために、
朝は、これまでよりも早起きをして、夢を叶える活動を、
夜は、いつも通り、8時から2時間の間、彼との時間を楽しんだ。
とても充実していて、楽しい毎日だった。
それなのにーーー。