拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。

憧れのお家

あなたへ

 

あの子の作品は、とても面白い。

こんな手紙を書いたのは昨年のことでした。

 

これまでは、テーマに沿って、

公共施設の模型を作成してきたあの子ですが、

ここ最近は、家の模型がメインとなりました。

 

ここには、どんな人が住むことを想定したのか、

どんなコンセプトで設計したのか、

あの子のプレゼンを聞きながら、感心したり、驚いたり。

あの子の発想は、とても豊かで面白く、

聞いていて飽きることのないプレゼンでした。

 

模型を様々な角度から眺め、その素晴らしい出来栄えに、

たくさんの褒め言葉を送りながら、ふと、気が付きました。

 

これは・・・アレではありませんか。

 

幼かった私が憧れていた、

小さなお人形たちのお家です。

 

遊んでみたい

 

湧き上がる欲望を抑えることが出来ないままに、

あの子が作ったお家の中に、小さなお人形たちを入れてみれば、

幼い頃の私が夢見た世界が広がりました。

 

思い返せば、

幼かった頃の私は、ダンボールや、お菓子の空き箱を利用して、

小さなお人形たちのお家を作って遊んでいました。

 

それは、私にとって、とても楽しい遊びではありましたが、

今、私の目の前にあるのは、

幼い私が作ったそれよりも、ずっと立派なお家です。

 

お洒落な階段も、吹き抜けの空間も、

何もかもが素敵なお家に、一気に私の想像が広がりました。

 

ここに、こんな家具を置いたら、素敵だな

この子の部屋は、ここがいいな

 

童心に返った私は、

隣に座るあの子の、若干、冷ややかな目に見守られながら、

素敵なお家を存分に楽しみました。

 

あの子が創り出した世界に、私の夢を重ねた時間は、

何年経っても、忘れられない時間になりそうです。

 

あの子が今、学んでいるのは、本当に素敵な世界です。

次の作品も、その次の作品も、

とても楽しみで、仕方がありません。

 

 

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