あなたへ
先日、あの子と、ゆっくりと話をする機会がありました。
おしゃべりなあの子なので、いつも、たくさんの話をしますが、
もっとゆっくり、家事の片手間ではなく、向き合って話をしました。
学校の事、友達の事、あなたの事、あの子が今より少し小さかった頃の事。
色々な話をしました。
そんな中であの子が言いました。
「お父さんとお母さんの子で、本当に良かった」って。
あの子がまだ、今よりもずっと小さかった頃に、あなたは言いましたね。
親は誰も、子供の為に一生懸命だけれど、その子育てが正解だったかどうかは、
その子が大きくなって、その子が決める事だと。
子育てについて、いつも、あなたと2人、手探りで、
どの答えがあの子にとって、一番幸せなのか、それだけを考えてきましたね。
私達の子育ては、今のところ、正解のようですよ。
あなたがいてくれたら
あの子の言葉に、あなたは、きっと、照れながら、
俯きがちに、「そっか 」って、小さな声で、返事するのでしょうね。
そうして、あの子が眠った後で、私に言うのでしょう。
「よかった 」って、何度も、嬉しそうに。
それからの私たちはきっと、
あの子の小さかった頃の話や子育てで、苦労した事なんかを2人で話し合い、
最後には2人で、よかったねって、笑い合ったのよ。
あの子の言葉、あなたにも聞かせてあげたかった。
あなたの嬉しそうな顔が目に浮かびます。
あの子は、とてもいい子に育っていますよ。
だから、安心して、見守っていてくださいね。