あなたへ
もう、そちら側へは着いたでしょうか。
今年は、お盆初日から連日に渡り雨が降り、
とても涼しいお盆になりました。
あなたのために、たくさん準備したアイスクリームを眺めながら、
こんなにたくさん、いらなかったかな なんて、なんだか、笑ってしまいましたが、
暑さが苦手なあなたにとって、とても過ごしやすい気温だったように思います。
コロナウイルスの影響から、今年もまた、とても静かなお盆休みでしたが、
家の中で家族3人、ゆっくりとしたお盆休みを過ごせましたね。
テレビを観たり、お喋りをしたり。
いつもの日常を切り取ったような時間でしたが、
あなたが帰って来てくれていると思うだけで、
私たちにとって、とても特別な時間でした。
今年も、帰って来てくれて、ありがとう。
たくさんのお供え物を、
あなたは、どんなふうに持って帰るのかな。
ふと、こんな疑問を持ったのは、昨年のお盆が明けてからのことでした。
来年は、あなた専用のバッグを準備するからね。
あの時、こんな今度の約束をしたこと、あなたは覚えていますか。
約束通り、今年は、あなた専用のバッグを準備しました。
あなたは毎年、お盆明けの早朝に、静かにこっそりと、
こちらを出発してしまう気するから、
前日の夜に、荷物を詰めて、準備をしておきましたが、
ちゃんと、持って帰ってくれたでしょうか。
今年のお盆も、とても楽しかったですね。
あなた。また来年ね。
きっと帰って来てくださいね。