拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

泣き虫のままでいい

あなたへ

 

私は、いつから、

こんなに泣き虫になってしまったのだろう。

 

あの夏から、ほんの少しずつ、

強さを身に付けてきたはずだったのに、

昨日の私も、一昨日の私も、先一昨日の私も、

そして、

先月の私も、先々月の私も、

書きかけたあなたへの手紙をそのままに、

ただ、たくさんの涙を流しました。

 

歪んだ視界をそのままに、

あなたへの想いを言葉にすることを諦めて、

流れ続ける涙の温度をただ感じた時間は、

どれくらいあったでしょうか。

 

どんなに転んでも、立ち上がる術を見つけた私は、

少しずつ、泣かなくなったはずだったのに、

本当は、これまでずっと我慢していたのだと言わんばかりに、

涙ばかりが零れ落ちるのです。

 

溢れ続ける涙を拭うこともせずに、それら全てを素直に受け入れて、

私は、このまま泣き続けても良いのだと、

泣き虫な自分を必死に隠してきたこともまた、

私の中の一部であったことを認めてみました。

 

私は泣き虫のままでいい。

 

そんなふうに、必死で隠してきた私の一部を認めたら、

やがて聞こえてきたのは、

強くなりたいと、こんな私の声でした。

 

あなたへの想いを文字にすることを諦めて、涙を流し続けた時間は、

ただ立ち止まっているだけのようにも思えましたが、

本当は、違っていたのでしょう。

 

それは、更に強くなるために、

必要な時間であったのかも知れません。

或いは、

泣き虫のままでいいと、

こんなふうに認められるようになった私は、

既に、またほんの少しだけ、強くなれたのかも知れません。

 

 

私が集めた空を形にしました↓↓

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