あなたへ
昨夜は、あの子が電話をくれました。
母の日だからと連絡をくれたようです。
いつもありがとう
こんなあの子の言葉から始まったお喋りは、
いつも通り、止め処なく続いていきました。
最近のことや仕事のこと。
新しい発見やこれからの目標。
たくさんの話をした私たちですが、
そんな中、あの子と2人で一番笑ってしまったのは、
「じじいニュース」です。
それは、最近のニュースについてを話し合っていた時のこと。
あの子が言った時事ニュースという言葉を、
私は、じじいニュースと聞き間違えてしまったのです。
え？じじいニュース？
最近の子は、その時々のニュースのことを、
じじいニュースと呼ぶのだと勘違いをしてしまった私とあの子の話は、
一瞬噛み合わず、
間も無くに勘違いであることに気が付いて、2人で大笑いしてしまったのでした。
あれはきっと、電話だからこその聞き間違いだったのでしょう。
直接会って話す時間には、そこにしかない良さが、
そして、
電話で話す時間にもまた、そこにしかない良さがあるのかも知れません。
聞き間違いから生まれた新しい言葉は、あの子と私、2人だけの言葉。
いつの日か、あの子と2人で、
じじいニュースという新たな括りの話題で、盛り上がる日も来るのかも知れませんね。
あの子の元気な声は、何よりの贈り物。
昨日は、とても素敵な母の日を過ごすことが出来ました。
電話を切り、メッセージと共にあの子から届いたのは、
ドリンクのチケットでした。
これで好きなドリンクを飲んでねって。
あの子から贈られたチケットを使う日にも、きっと、
昨夜のあの子との時間を思い出し、私は、ひとりで笑ってしまうのでしょう。
そんな時間も、今から楽しみです。
今年の母の日のあの子は、
あの子と笑った時間と、これから過ごす時間の、２つの贈り物をくれました。
