拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

修行を終えた先

あなたへ

 

人生は修行だって、こんな言葉があるでしょう? 

 

人は何度も生まれ変わって、何度も修行を重ねながら、魂を磨くんだよ

とか、

魂を磨くために、色々な困難な出来事と遭遇するんだよ

とか、

こんな話はきっと、あなたも聞いたことがあるでしょう?

 

人生についての視点は、様々に存在しますが、

この人生を振り返ってみれば確かに、

人生とは修行であると言える側面を併せ持つものなのだろうなと感じています。

 

例えば、同じ物事に対して、

見え方が様々に変化して行くことは、自身の成長によるものなのでしょう。

 

自分自身を磨き上げれば、

見える景色が変わり、様々に考え方も変わり行く。

魂が磨かれてこそ、

様々な視点を持つことが出来るのだと言うことが出来るのでしょう。

 

修行のために何度もこの世界へと生まれ変わっているのだとするのなら、

修行を終えた先では、何が待っているのでしょうか。

 

魂がピカピカに磨き上げられて、学びも成長も、

それ以上のものが必要のない完成形となった時、

今度は何を目指すのかなって、

今日の私はふと、こんなことを考えていました。

 

ねぇ、今のあなたなら、きっと知っているんだろうな。

今の私が知らない本当の答えを。

 

だってきっと、

こちら側から見えるものと、そちら側から見えるものは、

何もかもが違っているはずだもの。

 

もしも、あなたと話をすることが出来たのなら、

今のあなたはどんな話を聞かせてくれるのだろうかと、

ほんの僅かに期待して、聞こえない声を探しながら、

私なりのその先を思い描いてみました。

 

きっとね、魂はそれぞれにみんな違った色を持っていて、

磨けば磨くほどに、それらひとつひとつは、唯一無二の色へと変わっていくの。

 

何度も修行を重ねながら、磨き上げられたそれらの完成形は、混ざり合って、

もっと素敵な色を放ちながら、大きな目的へと向かって行くのかも知れません。

 

きっとね、

この世界で出会った大切な人たちもいつかは皆、

そこへひとつとなって、

一緒に素敵な色を放ちながら、次の目的へ向かって進むのよ。

 

そう。だからきっと、完成形を迎えた先では、

二度と、離れ離れになんてなったりはしないの。

ずっとずっと、一緒なのよ。

 

ねぇ、あなた。こんな考え方はどうかな。

 

期待した声は聞こえないままに、自由に想いを巡らせながら、

あなたも私も、そして、あの子も、大切な人たちも、皆がひとつになって、

美しく輝く色を思い描いてみました。

 

私がこの世界にいる間は、

本当のことなど、何処を探しても見つからないのでしょう。

 

だから、私は、今日の私が見つけたこの答えを大切に、

私が持つ、私だけの色を精一杯、磨いていくよ。

 

 

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