拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

時間を戻すことが出来ない理由

あなたへ

 

そっか。

だからきっと、この世界では、

時間を戻すことが出来ないんだね。

 

あの日届いたあなたの想いを反芻しながら、

この夏に置いていくと決めた私の想いを、改めて見つめてみました。

 

どうしても、やり直したい日があります

 

あの夏からの私が抱えた想いを手放して、此処から先は、

あなたから届いた想いを大切に歩んで行こうと、

こんなふうに思えたのは先日のことでした。

 

手放したばかりの想いを改めて見つめてみれば、

どんなに願っても時間を戻すことが出来ない理由を、

見つけることが出来たような気がしました。


例えば、テレビドラマや映画では、

過去に時間を戻して、やり直せるストーリーが描かれたものが多数存在します。

 

あなたを見送ってからの私は、

偶然見つけたその類のストーリーのテレビドラマを観ながら、

何度も、何度も、思い描いたのでした。

もしも、あの夏に戻ることが出来たのならと。

 

人は誰しも、戻りたい過去を抱えて生きるものなのかも知れません。

だからこそ、この世界には、

それを題材に描かれたストーリーが数多く存在するのでしょう。


もしも、過去に戻って、

思い描いた通りの時間を手に入れることが出来たのなら、

人生は、より豊かで、素晴らしいものへと変わるようにも思えるけれど、

きっと本当は、それは違うんだね。


どうしても戻りたい過去を知る時というのは、

その後の自分にとっての大きな学びの時でもあると、

こんなふうに言うことも出来るのかも知れません。


あの夏からの私は、

どうしても叶えたい願いごとを抱えたままで生きてきたからこそ、

そこからたくさんのことを学ぶことが出来ました。

 

突然に起こる物事は、いつでもタイミング良く訪れるものなのだとするのなら、

私は、約9年間を掛けて学び、きっともう、

それに対する学びを終えたからこそ、

あなたの本当の想いを受け取ることが出来たと、

こう解釈することが出来るのかも知れません。


どんなに後悔することがあったとしても、

その想いを大切に歩むことが出来たのなら、

いつの日か、こうして必ず、

後悔の想いを置いて行ける場所を、

見つけることが出来るものなのかも知れませんね。

 

この世界では、どんなに立ち止まる努力をしても、

後ろを向き続けていても、

時間を止めることも、戻すことも出来ないけれど、

前にしか進まない時間の中で生きるからこそ、

多くの学びがあり、成長することが出来るのだと、

漸く私は、こんなふうに考えることが出来るようになりました。

 

 

 

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