拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

年を重ねる -2024-

あなたへ

 

家族。そして、あなたやあの子。

思えば、この世界に誕生してからの私は、

常に誰かが側にいる環境の中で、誕生日を迎えて来ましたが、

今年は生まれて初めて、ひとりで誕生日を迎えました。

 

あの子が巣立つということは、

誕生日もひとりで迎えるということなのだと、

初めてこんな視点を持ちましたが、

今日の私の中に、不思議と寂しい気持ちは見つからず、

自然と蘇っていたのは、

丁度1年前、あの子と過ごした誕生日の夜のことでした。

 

きっと私は、こうしてひとりで誕生日を迎える度に、

生涯忘れることの出来ないあの夜のことを思い出しては、

またひとつ無事に年を重ねることが出来た喜びと同時に、

あれからのあの子が見せてくれた成長を振り返りながら、

今日の日を過ごして行くのでしょう。

 

ひとりで過ごす誕生日を、

こんな気持ちで過ごすことが出来るのは、

あの、特別な夜をくれたあの子のお陰。

 

巣立ち前のあの子は、

本当に素敵な誕生日プレゼントをくれました。

 

今日のこちらでは、

とても気持ちの良い青空が広がりました。

 

またひとつ、

無事に年を重ねることが出来ましたよ

 

空を見上げて呟いた私の小さな声は、

あなたのところまで届いたでしょうか。

 

此処からの私が見る景色は、

あなたよりも6つ年上になった私が見る景色。

 

この年齢の私は、

どんな素敵な景色を集めることが出来るでしょうか。

 

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