拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

コトバ -翼を持つキミ-

格好いい翼だね

 

青空の下

気持ち良さそうに飛ぶその姿に

声を掛けてみる

 

空を飛べるキミなら

彼がいる場所への行き方を

知っているのかな

 

彼は今

どんな場所にいるのだろう

 

ねぇキミは見たことある?

彼が今いる世界を

 

神の使いとも呼ばれるキミのその瞳には

どんなものが映るのだろう

 

翼を広げて空高く

何処までも舞い上がったら

何が見えるのだろう

 

もしも今日だけキミになれるとしたら

 

そんなことを考えながら

翼を休めるキミを見つめれば

キミもこちらをジッと見返すから

思わずドキッとしたよ

 

キミには

私が今

考えていたことが分かったのだろうかってね

 

ねぇ

もしもキミに

彼が今いる世界が見えるのなら

彼に伝えてくれるかな

 

愛しているよ

私 頑張るからねってさ

 

こちらをジッと見返していたキミは

私の想いを受け止めてくれたかのように

やがて空高くへと舞い上がって行ったね

 

その姿に

神の使いという言葉は

強ち間違えではない気がしたよ

 

今頃の彼の手元には

この想いが届いただろうか

 

目を閉じて

この想いを手のひらに乗せて微笑む彼の姿を

思い描いてみる