あなたへ
いやぁ、時代の流れについて行くのは大変だよ
どんどん、どんどん新しいものが出てきてさ
若い頃に比べたら、俺もついて行くのが大変になったよ
これは、先日のあの子の声です。
社会人になり、
これまでとは違った視点から様々なことを学ぶようになったあの子は、
時代の流れに合わせて、
常に新しいことを覚え続けて行かなければならないのだと、
これから先を見据えたようです。
常に新しい物事へと取り組みながら、
今が楽しくて仕方がないと笑うあの子ですが、
例えば、高校生だった頃と、今の自分を比べた時に、
新しい物事への抵抗があるのだと言います。
俺も年を取ったなって、こんなあの子の言葉には、
なんだか笑ってしまいましたが、
それだけあの子が、大人になったということなのでしょう。
あの子の声に耳を傾けながら思い出していたのは、
まだ記憶に新しい、私の恥ずかしい失敗についてでした。
まだ21歳であるあの子が、時代の流れについてをそう考えるのであれば、
あの子よりも、ずっと歳を重ねた私が、
時代の波になんとか乗れているというこの状態にも、
なんだか納得させられてしまうものがありました。
そして、
失敗など恐れずに、図太く生きて行こうではないかと、
私は私なりに、これからの未来の自分の在り方を見据えたのでした。
この世界は、これからも、更に進化をし続けて、
常に新しい物事で溢れて行くのでしょう。
いつか、ずっとずっと先の未来では、
あの子もまた私と同じように、
恥ずかしい失敗をしてしまう日も来るのかも知れません。
もしもそんな時がやってきたのなら、
どちらが恥ずかしい失敗をしたか選手権でもしながら、
あの子と一緒に笑えたらいい。
そんな未来を楽しみにしながら、
時代の流れに合わせて、
私も常に、新しい挑戦をし続けながら、
進化を重ねていけたらいいなと思いました。
これからのこの世界は、どんな進化を重ねるのでしょうか。
あなたが知らない物事へ挑戦しながら、
あなたへの手紙を綴る日も、とても楽しみです。
