拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あの子との貴重な1日

あなたへ

 

静かに玄関が開く音がして目が覚めたのは、

今朝の4:30頃のことでした。

 

え?何?今、玄関が開く音がしたよね

 

あり得ない時間の物音に、寝惚けた頭のまま、

僅かに物騒なことを想像しながらも、恐る恐る起き出してみれば、

はい!おはよう!って、

あの子の元気な声と笑顔がそこにありました。

 

あれ?随分と早いね

 

僅かにしてしまった物騒な想像に、苦笑いをしながらも、

予定よりも、随分と早かったあの子の帰宅は、

早朝から、私の心を躍らせました。

 

今日はお昼頃に帰って来る予定になっていたあの子ですが、

予定が変更になり、

早くに帰って来ることが出来たのだそうです。

 

昨夜は、遠足前の子供の頃のように、ワクワクとした気持ちのまま、

なかなか眠れずにいた私ですが、

あの子の笑顔に、私の眠気は一気に吹き飛んで。

そこからの私たちは、ただただお喋りに花を咲かせました。

 

他愛もないお喋りをしながら、笑い合った瞬間も、

ちょっと真面目な話をしながら、2人で様々に思考を巡らせた時間も、

私が準備したお昼ご飯を食べながら、

美味しい!あぁ、幸せだ!って、

こんなふうに言いながら見せてくれたあの子の笑顔も、

全部、今日の私が集めた大切な宝物。

 

今日は、少しだけ帰って来る予定だったあの子でしたが、

予定の変更から、

早朝から夕方までを、あの子と一緒に過ごすことが出来ました。

 

思えば、朝の4:30からあの子と2人でお喋りをしたのは、

この人生の中で初めてのこと。

 

なんだか笑ってしまいますが、

あの子とのこんな貴重な時間の過ごし方が出来るのは、

きっと、今回一度切りのこととなるのでしょう。

 

本当に素敵な1日を過ごすことが出来ました。

 

今日の私は、あの子からたくさんのパワーを貰って。

明日からもまた、前を向いて元気に歩んで行けそうです。

 

きっと、私の願いを叶えてくれたあなた。

本当にありがとう。

 

さて、次は、お盆にあの子が帰ってきます。

お盆には、またこの家に、家族3人が揃いますね。

 

とても楽しみですね。

 

 

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