あなたへ
ここ数日間の私は、
ワクワクとした気持ちいっぱいで過ごしていました。
実はね、今日、あの子が帰って来てくれました。
あなたに手を合わせたあの子のただいまの声は、
あなたのところまで届いたでしょうか。
今週末、用事が出来たからそっちに帰るよ
あの子からこんな連絡を貰ったのは、先日のことでした。
あれからの私は、
今日の日を指折り数えて過ごしていました。
今日のあの子は、どんな笑顔を見せてくれるのかな。
どんな話を聞かせてくれるだろうって。
買い物へと出掛ければ、買い物袋の膨らみと重さに思わず笑みが溢れ、
日常の中のほんの少しだけ面倒な作業も軽快に熟しながら、
ふと眺めたいつもの景色は、
なんだかいつもよりも色鮮やかに見えて。
あの子という存在は、
どうしてこんなにも、私を元気にさせてくれるのでしょうか。
我が子がくれる力というのは、本当に絶大です。
夕方にこちらに到着したあの子と一緒にコーヒーを飲みながら、
ひとときを過ごした後、
あの子はバタバタと忙しなく出掛けて行きましたが、
明日は、家でゆっくり過ごした後で、こちらを出発するようです。
今日の私は、僅かなひとときの中、
本当に良い顔をして仕事の話を聞かせてくれたあの子の笑顔を集めました。
明日の私は、
どんなあの子の笑顔を集めることが出来るのでしょうか。
今日の私がまだ知らない明日のあの子を楽しみに、
今夜は眠りに就きたいと思います。