拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

マスク生活

あなたへ

 

長きに渡り、外出の際にはマスクの着用が必須だったこちら側ですが、

ここ最近では、屋外を歩く時はマスクをせずに、

屋内へ入る時だけ、マスクの着用へと変化して来ました。

 

そんな生活にも漸く慣れて来た私ですが、

慣れるまでの間には、

これまでに感じたこともなかった気持ちを感じることとなりました。

 

マスクをしないで外に出ることに違和感を感じるんだよね

マスクをしていると、安心するって言うかさ

 

あの子にこんな話をしたのは、

あの子が巣立ってから、どのくらいが経ってからだっただろう。

 

初めて見つけたこんな気持ちを話してみれば、あの子も共感してくれて。

あの子もまた私と似たような感情を持ちながら、

新しい生活を歩んでいたようでした。

 

そう。例えるのなら、マスクをせずに外出することは、

靴を履き忘れたまま外に出ているような、そんな感覚がしてしまうのです。

 

この人生の中、

マスクとは無縁の生活を送っていた期間の方が長かったはずなのに、

慣れというのは、本当に不思議なものです。

 

元々の私は、マスクが苦手で、

早くマスクを着けなければならない日々から卒業したいと思っていたはずだったのに、

マスクをしていないと、なんだか落ち着かない気持ちになる日が来るだなんてね。

 

思い返してみれば、

一度、マスクをすることに慣れてしまえば、

そこにもまた、それまでの私が知らなかった利点もあることが分かりました。

 

例えば、メイクを手抜きのまま外出しても、バレないと言う点が挙げられます。

いつか、マスクから見えている部分だけしかメイクをしていないという、

知人の話を聞いた日は、思わず笑ってしまいましたが、

確かに、常にマスクをしなれけばならないのであれば、

そんなメイクの仕方もアリなのでしょう。

 

それから、アレです。

思い出し笑いをしてしまっても、誰にも気付かれずに済むことです。

 

この件に関しては、マスクをしていて良かったなと、

いつかの私は、あなたへのこんな手紙を書きましたっけ。

 

思えば、ほんの数ヶ月前とはまた見える景色が変わったなと、

散歩に出掛けながら改めて周りを見渡しながら、

今日は、あなたがこの世界で感じることの出来なかった不思議な気持ちを、

伝えてみたくなりました。

 

 

 

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