拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

立ち止まっていた数日間

あなたへ

 

自分にとって、真っ直ぐであろう道を歩んでいたはずだったのに、

此処に来て道に迷ってしまうだなんてと、焦りながらも立ち止まり、

迷走し続けていたのは、ここ数日間の私でした。

 

目の前に見つけたのは、2つに分かれた道。

探せばきっと、他にも隠された道があるのかも知れないけれど、

通過点に過ぎない道をこれ以上に探すのは、

人生においての時間ロスだと言えるでしょう。

今、私の目の前に準備されたどちらか片方の道を通って前に進むことがきっと、

最善策なのだろうと思いました。

 

それなのに、どちらの道へ進むのかを決めかねて、

立ち止まり悩み続けてしまったのは、どちらの道を選んでも、

私にとってのメリットとデメリットが考えられたからでした。

 

右へ進むのか、左へ進むのか。

様々な視点から思考を巡らせながら立ち止まり悩み続けた私でしたが、

ふと思い立ち、あなたに相談してみれば、

私の中へと浮かんだのは、とてもあなたらしい言葉でした。

 

次々に浮かぶ言葉たちを、ひとつひとつ見つめながら、

改めて、自分自身と向き合ってみれば、

これまでに悩んでいた時間が嘘であったかのように一気に道が開けて、

私なりの答えを見つけることが出来たのでした。

 

こんなふうに、あなたに助けられたことは、あの夏から何度あったでしょうか。

 

もう、あの頃のように、その声は聞こえないはずなのに、

こうして私が立ち止まって悩んだ時には、

私がちゃんと前へと進めるようにと、

あなたはいつでも、その想いを届けてくれて。

私の中に浮かぶ言葉たちは、いつでも、

とてもあなたらしい言葉たちばかりで、

相変わらずに、ハッとさせられるものがあります。

 

あぁ、そっか。

うん。そうだよね。

 

あなたの言葉に納得させられて、ひとり、頷きながら、前を見つめれば、

掛かっていたはずの霧が晴れて行くのが見えたような気がしました。

 

そうして、物事の解決の後に私の中に見つけるのは、

あなたが側にいてくれたあの頃と変わらない感情なのです。

あなたに相談して良かったなって。

 

あなたは何処にいてもあなたなんですね。

 

今回もまた、私はあなたのお陰で、

前へと進む準備を整えることが出来ました。

本当にありがとう。

 

気が付けば、夏の音が鳴り止んで、

夕方になれば、暑さの中にも涼しい風を感じるようになりました。

私が思い悩んで立ち止まっている間にも、

この世界では少しずつ、秋を迎える準備が整えられていたようです。

 

これからまた少しずつ変わり行く景色を楽しみながら、

私もまた此処から前へと歩んで行こうと思います。

 

 

 

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