拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたが持つ力

あなたへ

 

今のあなたって、本当に不思議。

あの夏からの私は、何度こんなふうに思ったでしょうか。

 

目の前に掛かった霧が晴れて、

スッキリとした気持ちで先を見つめながら、

改めて、これまでにあなたが見せてくれた、

不思議な出来事の数々を思い出していました。

 

あたかも偶然の出来事であるかのように装って、そっと助けてくれたり、

絶妙なタイミングで、その想いを伝えてくれたり。

そして、私にだけ分かるようなやり方で、

すぐ側にいることを教えてくれたり。

 

あなたはその姿を隠したまま、様々な場面で、

不思議な出来事の数々を見せてくれました。

 

今のあなたって、本当に不思議。

 

きっと、今のあなたは、

私には想像も出来ないくらいの力があって、そして、

この世界にいる私たちが知らない全てのことを知っているのだろうって、

いつの頃からか、こんなふうに考えるようになりましたが、

きっとあなたは、その力の全てを見せてくれるわけでも、

今のあなたが知っている全てを教えてくれるわけでもなくて、

線引きをしながら、寄り添ってくれているのでしょう。

 

私に対するそれもまた、

あの子に対するものと全く同じなのかも知れませんね。

 

だってあなたは、

私が本当に知りたい答えだけは、いつも教えてはくれないもの。

 

これまでの私は、何度、同じことを問いかけたでしょうか。

 

何度聞いてみても、あなたはいつでも穏やかに微笑むばかりで、

私の中に聞こえるのは、

本当は自分で分かっているんでしょう?って、

こんな答えにならないあなたの声なのです。

 

もう!分からないよ!

どうして教えてくれないの?って、剥れて見せても、

あなたはいつでも、穏やかに微笑むだけで。

 

きっとあなたは、

私が真っ直ぐに歩むことが出来るようにと見守りながら、

私が自分で、その答えに辿り着く日を待っているんだね。

 

今日もまた、私が探す答えは何処にも見つけることが出来ないままに、

いつになったら私は、ずっと探し続けている答えに辿り着けるのだろうかと、

大きなため息をひとつ。

 

時々にはこうして、ため息を吐き出しながら、

途方に暮れてしまう日もあるけれど、 

あなたの持つその力をすぐ側に感じながら、

自分のペースでこの人生を歩み続けるのも、悪くはないかなって、

今日の私は、こんなことを考えていたよ。

 

 

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