拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

素敵な女性との出会い

あなたへ

 

私の目の前に準備されたふたつの道の前で立ち止まり、

どちらの道へ進めば良いのかと思い悩んでいたのは、

秋を感じる頃のことでした。

 

あの時、ふたつの道の前で悩んだけれど、

私はきっと、この人に出会うためにこの道を選んだんだろうなって、

一歩を踏み出した先では、

そんな気がしてしまう女性との出会いがありました。

 

彼女は、私よりもずっとずっと年上の女性ですが、

人が人に魅力される時、

生まれた年代も、生きてきた時代も、全く関係ないのかも知れません。

 

彼女のその内側に秘められているのは、繊細で、とても深く穏やかな愛情。

それなのに、一見すれば非常に厳しく、荒い一面さえもを感じてしまうのは、

きっとそれだけ彼女が辛く厳しい世界の中で、

頑張り続けてきたからなのでしょう。

 

彼女が身に纏う頑丈な鎧は、

内側に秘められた繊細で柔らかな部分を守るために、

長年を掛けて作り上げられたものであるように私には見えました。

 

使う言葉の強さと、心の内に秘めたものの強さは、

比例するのかも知れません。

そして、

面倒見の良さというのは、

言葉よりも、行動に現れるものなのかも知れません。

 

一見すれば近寄り難さを放つ彼女ですが、

何気ないひと言や、何気ない行動、

彼女が見せてくれるひとつひとつに魅了され、

私はいつの間にか、

彼女が見せてくれるものを大切に拾い集めるようになりました。

 

何故だか不思議と強く惹かれてしまう感覚を感じてみれば、

もしも前世があるとするのなら、

私はきっと前世でも彼女を慕っていたのだろうと、

ふと、そんな不思議な気持ちを見つけました。

 

これまでに出会ったことのない種類の強い色を持つ彼女に対して、

とても不思議な魅力を感じながら、

私は今、彼女の後ろをひな鳥のようについて回りながら、

自分にはない感性を学ばせて貰っています。

 

 

 

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