拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

冬からの贈り物

あなたへ

 

ここ最近は、

私の理想とする時間に起きるという自分との勝負に負け続きだった私ですが、

漸く自分に勝つことが出来たのは、今朝のことでした。

 

このまま、春まで冬眠してしまいたいというあの現象にも、

自分の意思とは関係なしに、

瞬きの間に時空を超えてしまうというあの現象にも、

遂に打ち勝つことが出来たのです。

 

今朝の私は、

いつもよりも随分と早めに身支度を整えて、近所をぐるりと一周。

久し振りの早起きの朝は、

冬の朝の冷たい空気を存分に楽しんでみようと思い立ちました。

 

思っていたよりも、ずっと冷たい空気に、

思わず身を竦めながらも散歩を楽しんでみれば、

朝日に照らされてキラキラと輝く霜柱を発見しました。

 

これはきっと、

寒い朝に歩いたからこそ見つけることの出来た冬からの贈り物。

だって、どんなに朝早くに出掛けようとも、

車内からでは絶対に見つけることの出来ない景色だったはずだもの。

 

ほんの思い付きで散歩に出掛けたつもりでしたが、

思わぬ素敵なものを見つけて、なんだか朝から気分が上がって。

今日の私はいつもよりも軽やかな気持ちで、

1日を過ごすことが出来ました。

 

一度起きてしまえば

冬の朝の寒さも心地が良いものだと、

こんなふうに考えることが出来たのは、いつの冬だっただろう。

 

新しい冬を迎えれば、寒さは試練であると、

こんな思考に逆戻りしてしまう私ですが、

やはり、冬には冬の良さがあり、

そこでしか見つけることの出来ない素敵な景色が、

必ず待っていてくれるものなのだと改めて感じました。

 

今日はいつもよりも少しだけ長かった1日。

まだ少し早い時間ではありますが、今夜は早めに休むことにします。

また明日も、自分との勝負に勝てるように。

 

 

 

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