あなたへ
え?嘘でしょ?私、今、寝てた?
時計を見て驚いたのは、今朝の私です。
確かに一度、目が覚めて、もう起きようと考えていた筈なのに、
次に時計を見てみると、1時間も時空を超えていたのです。
ノロノロと起き出して、
自分の意志とは関係なしに時空を超えていたことに後悔しながら、
すっかりと明るくなった空を見上げました。
緩く早起きを楽しむようになってから、随分と経ちますが、
やはり幾つの冬を迎えても、
冬の朝の寒さというのは、いつでも戦いです。
一度起きてしまえば、
冬の朝の冷たい空気も心地の良いものであることを知った筈なのに、
この冬の私には、度々、今朝のような現象が起こるのです。
いつもの時間に目が覚めながらも、
このまま冬眠してしまいたいと、こんな気持ちを見つけたのは昨年の冬の私。
あの現象を冬眠願望と名付けましたが、
あの現象と、この冬の私が体験する現象は、また別の類であることから、
これを、冬のタイムスリップ現象と名付けることにしました。
苦手な寒さの中で、
少しでも楽しい気持ちで過ごせるようにと、
寒さの中で見つけた現象に、
それぞれ名前を付けてみるという新しい楽しみ方を見つけた私ですが、
またひとつ、私の中での新たな言葉が生まれました。
相変わらずに冬の朝が苦手な私ですが、
明日こそは、時空を超えずに、
朝の静かな時間を楽しみたいなと思っています。