拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

特別な1日

あなたへ

 

何気なく手帳をめくりながら、

これまでの自分が歩んだ日々を振り返っていました。

 

とても素敵なことがあった日

 

ただ穏やかに過ごせた日

 

新しいことを思いついてワクワクした日

 

1日が楽しくて仕方がなかった日

 

落ち込んで立ち止まった日

 

答えが見つからずに悩んだ日

 

一気に視界が開けた日

 

自分に自信が持てた日

 

しっかりとした足取りで歩むことが出来た日

 

私はこれまで、実に様々な日々を過ごしてきました。

 

もし出来れば、

穏やかで、楽しい毎日ばかりであったらと願ってもしまうけれど、

そうもいかないのが人生でもあるのでしょう。

 

この日の私は、こんなふうに悩んでいたんだな。

でも、その翌日には、こんな視点を見つけて、

そのまた翌日には、こんな視点を見つけたんだった。

毎日少しずつ新しい視点を見つけながら、

やがて数日後には、こんな答えを見つけることが出来て、

私はまた、前を向いて歩めるようになったんだ。

 

これは、私が歩んだ日々の中の数十日間の出来事。

 

人生には、

目の前の課題に向き合い続けなければならないこともたくさんあるけど、

こうして自分が歩んだ道のりを改めて辿ってみると、

例え悩み続けていたとしても、

毎日毎日、違う1日を過ごしながら、やがては答えへと辿り着いて、

ちゃんと歩めるようになる日が、必ず訪れていることがよく分かりました。

 

そんな時の私の歩みというのは、目の前の課題と向き合う前よりも、

更に力強いものへと変わっていたりもするのです。

 

グラデーションのように変わり行く手帳の中の景色を見てみれば、

楽しかった日や嬉しいことがあった日ばかりでなく、

例え苦しいことがあった日も、

どんな1日も、特別な1日であるようにも見えました。

 

だって、全く同じ日は、

絶対に訪れることはないのですから。

 

どんな1日も欠けることなく、毎日別な1日を歩んできたからこそ、

今の自分と出会い、

今の景色と出会うことが出来たのだと言えるのでしょう。

 

もしもいつかまた、この人生の中で、

大きな課題に向き合わなければならない時が訪れたのなら、

安心して立ち止まれば良いって、思ってしまえば良いのかも知れませんね。

 

だって、

明日には、今日の私がまだ知らない視点が見つかって、

その次の日も、明日の私がまだ知らない視点が見つかって、

そうして毎日毎日、新しい視点を見つけながら、

やがて一気に視界が開ける瞬間が訪れて、

力強く歩めるようになる自分が必ず待っていてくれるのだから。

 

今日だけしか過ごすことの出来ない特別な1日を、

大切に過ごせば良いんだよって、

そんなふうに自分に声を掛けてあげることが出来たのなら、

そこにいる私は、ほんの少しだけ安心して、

顔を上げることが出来るのかも知れません。

 

これは、昨日までの私には、思いもつかなかった新しい視点です。

 

どうやら私は今日も、

特別な1日を過ごすことが出来たようですね。

 

 

 

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